【今週のCheck it!】健康志向と禁煙条例試行で中国「電子タバコ」ブーム到来!―「買った」日本製品ランキングから

トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。そのランキングから、注目の商品、注目のサービスをピックアップ。中国消費者がハマる背景を探ります。6月20日~6月26日「買った」日本製品ランキングから、中国で急拡大している愛煙家御用達アイテムについて分析します。

まず今回のランキングはこちらから。

6月20日~6月26日「買った」日本製品ランキング

今週の注目Word:「電子タバコ」

今、訪日外国人の日本で「買いたい」お目当て商品の中で最も“アツい“のは、「電子タバコ」と言っても過言ではありません。

中国国内でも「電子タバコ」愛用者が急増しており、「買った」日本製品ランキングで急上昇、今週9位にランクインされている注目のアイテムです。

人気の「アイコス」や「プルーム・テック」は、「電子タバコ」ではなく「加熱式タバコ」に分類される商品です。「電子タバコ」はタバコ葉を使用しておらず、ニコチンとタールを含まないのに対して、「加熱式タバコ」はタバコ葉を使用し、ニコチンとタールを含むという大きな違いがあります。

「アイコス」や「プルーム・テック」を「電子タバコ」として分類するのは、厳密にいうと“正解“ではありませんが、訪日外国人の中ではこれらも含めて「電子タバコ」と言われることが多い為、今回は「加熱式タバコ」も含めて「電子タバコ」として、中国における喫煙事情、そして訪日外国人の購入動向を探ってみたいと思います。

訪日回数が多い中国人に浸透しつつある「アイコス」と「プルーム・テック」

中国国内で電子タバコといえば、これまで水蒸気がモクモクと上がる欧米スタイルの製品が主流でした。しかし最近は日本製の「アイコス」と「プルーム・テック」を愛用する喫煙者が増えてきました。

日本国内でも長らく欠品が続いた大ヒット商品「アイコス」は、早いタイミングで免税店において取り扱われていたこともあり、喫煙する訪日外国人の中でもすぐに話題となりました。最近では「プルーム・テック」も免税店での販売を開始し、こちらも徐々に愛用者が広がっています。

しかしながら、喫煙するためには両アイテムともに、本体にセットするカートリッジ(中国国内未発売)が必要となります。カートリッジもまた免税店で販売しており、継続的に喫煙するためにまとめ買いをしている訪日外国人の姿を度々みかけます。

日本では一時期の品切れ状態が解消され、比較的気軽に手に入れることができるようになってきましたが、訪日中国人にとっては「どこで買えるか?」という情報に乏しいらしく、入手にも一苦労といった様子。Weibo上のクチコミを見てみても…

  • ようやく買えた!
  • どこでも売り切れ~
  • ゲット!
  • いいよ、これ
  • 今年最大のヒット

といった、苦労の末に手に入れられた消費者、買えなかった消費者の声がアップされています。

またWeiboを見てみると、電子タバコをアップしているユーザー(バイヤーではなく使用者として)には、若い女性も少なくありません。

中国でも女性ユーザーが多い電子タバコ

日本タイプの電子タバコはデザイン性も高いことから、ファッションアイテムのひとつとして受け入れられてもいるようです。

さらにはお手製(と思われる)電子タバコ用ポーチをアップする消費者もいるなど、人気が高まっていることを感じさせます。

日本製電子タバコ用にデザインしたポーチを紹介する書き込みも

現在のところ、中国国内で「アイコス」や「プルーム・テック」など、日本製の電子タバコを愛用している人は日本人や訪日回数が多い中国人が中心です。

しかし、あくまでも“正規販売”がないのであって、定価に比べて多少割高になりますが、上海や北京の日本人街やタオバオでは本体及びカートリッジを入手することは可能になっています。あるところにはある、ということですね。

電子タバコ普及の背景に健康志向と禁煙条例

世界一のタバコ生産国であり、世界一のタバコ消費国である中国でも禁煙の波が確実に訪れています。

近年健康志向の高い中国では、タバコによる健康被害を気にする人々が増え、若い層を中心に喫煙しない人が多くなっています。喫煙者もタールやニコチンを含まない電子タバコに切り替えるなど、変化がみられます。

また、禁煙者や電子タバコに切り替える人が増えた要因として、地域差はありますが、2017年に上海や北京などの都市部を中心に「公共場所控制吸烟条例」が施行されたことも考えられます。

高級なカフェやレストランだけでなく、ローカルの食堂を含む飲食店、オフィス、ホテルなど、ほとんどの屋内で禁煙となりました。違反すると喫煙者だけでなく店側も罰金や営業停止などの罰則を受けるため、喫煙に関しては店側も厳しく目を光らせています。

中国で喫煙マナーが悪いのは日本人!?

「公共場所控制吸烟条例」試行後、中国国内における日本人の喫煙マナーについて気になる話を耳にしました。

中国でも日本同様、禁煙箇所での電子タバコについて可否が分かれるところ。しかしながら、罰則の厳しさもあり、中国でも許可していないところがほとんどです。

そんな中、「電子タバコはタバコではない」という主張のもと、飲食店など公共の場で喫煙している人には、残念ながら日本人が多いそうです。

個室がある店舗では、黙認しているところもあるそうですが、店側にとっては店側が条例違反に問われる可能性のある、リスクが大きい迷惑行為でしかありません。このような話を複数名から聞くと、非常に残念です。

日本も中国も今後ますます電子タバコが普及していくことが考えられます。両国ともに、電子タバコの扱いについて条例の整備が必要になっているのかもしれませんね。

より詳しい中国情報はこちら
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