FAQ

経済成長と国民の消費意欲の旺盛さから、商機がありそう…と感じながらも、どこから理解を進めたらわからないほど大きな国、中国。インバウンド、プロモーション、ソーシャルメディアのカテゴリに分けて、FAQの形式でその全貌をとらえます。

インバウンドについて

インバウンドとはなんですか?

インバウンドとは、海外から外国人が自国へやってくる旅行のこと。訪日観光客の滞在中の買い物、移動、宿泊、他全ての消費活動は「インバウンド消費」と呼ばれ、訪日によって生まれる需要を「インバウンド需要」と呼びます。

爆買いはなくなったのですか?

2015年にさかんに報道された、一度に大量に物を買う「爆買い」は鳴りを潜めたきらいがあります。実際に訪日中国人一人あたりの消費単価は減少していますが、実は消費の意欲という観点では「爆買い」は継続しているというのが有力な見方です。購入の場面は旅行中のリアルの店舗からネット通販(EC)へと移っているようです。2017年4月の経済産業省の発表では、2016年の中国でのネット通販における日本商品の消費額が1兆円を超えたことが発表されました。

ソーシャルバイヤーとはなんですか?

中国語では「代購(ダイゴウ)」、転売屋を意味します。日本で実際に商品を購入し、その商品を中国のソーシャルメディアやECサイト上で販売している人たちを指します。ソーシャルバイヤーは購入した商品を、店頭価格に手数料を載せた金額で販売します。ネット上で商品の宣伝を行うため、彼らの発信する情報が広がりその商品が人気になるという現象が見られました。現在ではKOL(キー・オピニオン・リーダー)が台頭してきたこともあり、全体的にはソーシャルバイヤーのインフルエンサーとしての存在感は低下しています。

ソーシャルバイヤーは減少しているのですか?

2016年4月に実施された関税引き上げや郵便物チェックの強化等といった政策が影響し、その取引数は減少しているとも考えられますが、実際にはソーシャルバイヤーのなかには留学生がバイヤーとして物品を購入し送付するケースなどもあり、その正確な全体像をつかむのは難しくなっています。ただし、商品の質が担保される越境ECプラットフォームの拡充により、消費者が偽物をつかまされるリスクのあるソーシャルバイヤーの需要は減っていくと考えられます。

コト消費の「コト」にはどのようなものがありますか?

訪日中国人の旅行市場の発展に伴い、物を購入する「買い物」にとどまらない、「体験」を消費する「コト消費」が新たな消費トレンドとして注目されています。「コト消費」が指す体験とは、東京の地下鉄に乗るといった日常、着物を着るといった伝統的な日本文化の体験から、ネイルサロンでサービスを受けるといった現代の日本文化体験が考えられます。他にも温泉に入る、山に登るといった体験も考えられますが、いずれにせよこれらは一例で、旅先でしか味わえない体験すべてが「コト消費」の内容となりえます。

DMOとは何ですか?

DMOとはDestination Management/Marketing Organizationの頭文字をとった名称です。インバウンド需要を取り込んだ観光地の活性化、観光産業の収益化を目標とする、観光地経営の組織(法人)を指します。行政、交通事業者、インバウンド消費に関与する民営企業や、マーケティング担当者といったメンバーから構成されます。

中国プロモーションについて

中国の節やイベントについて教えてください

中国の祝日は主に旧暦に基づいた春節、清明節、端午節、中秋節と、労働者の国際連帯を行う労働節や建国記念日である国慶節があります。大晦日と元旦も休暇となります。また祝日ではありませんが二十四節気について注意を払っている人もいます。

クリスマス、バレンタインデー、ホワイトデー、エイプリルフールも市民権を得たイベントとなっています。バレンタインデーは男性から贈り物をするほか、各地で入籍ラッシュが見られるという特徴があります。他にもエイプリルフールがイベントとして楽しまれているほか、母の日や父の日、国連をはじめとする各国際機関制定の記念日(国際マザー・アースデイ、博物館の日、国際子供の日)などが認知を得ています。

またネット通販(EC)の発展、普及により、セールイベントも盛んです。アリババが「独身の日」11月11日に仕掛けた「双11(ダブルイレブン)」のイベントは年々活気を増しています。他にも12月12日の「双12」やブラックフライデーなどが各ECサイトで開催されています。流行の移り変わりの速い中国では、ECサイトにおいても新たなイベントが毎年様々に台頭することも予想されます。

UGCとPGCの違いはなんですか?

UGC(User Generated Contents)は「ユーザーにより作られたコンテンツ」のことで、SNSや動画共有サイト、ブログやQ&AサイトといったCGM(Consumer Generated Media)の個人一般ユーザーが生成・発信するコンテンツを意味します。

対義語としてのPGC(Professionally Generated Contents)は「プロによりつくられたコンテンツ」のことで、企業や媒体といった組織が生成する動画などのコンテンツを意味します。

KOLとはなんですか?

KOLはキー・オピニオン・リーダーのことで、インフルエンサーとも呼ばれます。多数のファンを持ち、その発言や行動、ライフスタイルがファンに影響を与えるような人物を意味します。

網紅(ワンホン)とはなんですか?

網紅(网红:ワンホン)とは網絡紅人(网络红人:ワンルオホンレン)を略した名称であり、「ネット上の人気者」を意味します(※)。一般人でありながらSNS上での活動を通じ多数のファンを獲得した人物をさします。KOL(キー・オピニオン・リーダー)の一種とされますが、ネット上での活動がメインと認識されています。

  • ※「網」「網絡」とは、中国語でインターネットのことを意味します。「紅」は「流行っている」というような意味合いです。

新浪微博(Weibo)のユーザーであれば、フォロワー数万~のファンに影響力のある人物が網紅(ワンホン)と呼ばれます。微博へは個人としてのユーザー登録を行っているので、赤地に黄色のVマークの認証(個人アカウント認証)、または黄色のVマークの認証(WeMedia=自媒体)をとっている場合が多いです。

ライブ動画はなぜ流行しているのですか?

文字からイメージするテキストベースの情報と違い、視覚的に理解できる「わかりやすさ」から動画が一定の支持を得ていると考えられます。動画の中でも、発信されたそのタイミングで情報を入手でき、なおかつ双方向でやりとりできる「ライブ動画」が、スピード感を重視する中国人に広まったというのは想像に難くありません。

ライブ動画のサービスには、放映中に視聴者から送られる「アイテム」により放映者が収入を得ることができる仕組みがあり、このこともライブ動画の拡大に寄与しているでしょう。

ライブ動画にはどのようなコンテンツがありますか?

女性が歌をうたうもの、男性が釣りをしているもの、旅先の風景といった娯楽性の高いものから、ECサイト内のコンテンツとして、使っている化粧品や衣類の紹介をしたり、企業の担当者が商品の使い方を解説したりしながら、リアルタイムで消費者の質問に答えるといった実用性の高いものまで様々です。

コンテンツには振り返って再生ができるものと、一度放映されると見返せないものがあります。

今中国で主だったプロモーション施策を教えてください

中国のプロモーションの形式も消費トレンドと同じく流行りすたりが激しいですが、変わらないのは「SNSの活用」という側面です。商品の価値に共感するファンを獲得するのか、拡散を狙うのか、狙いによって活用するべきSNSは異なります。

リアルのイベント、KOLによる発信、商品のプレゼント、話題になりそうな動画の公開、ライブ動画の放映といった手法がありますが、どれもSNSを活用して行われることが特徴です。

中国ソーシャルメディア
について

微信(WeChat)と微博(Weibo)の違いは何ですか?

微信(WeChat)は中国版LINE、微博(Weibo)は中国版Twitterと呼ばれることもあるように、前者はメッセージ送信機能、後者はプラットフォーム上に限られた文字数のテキスト・画像・動画の公開機能を持ったSNSです。中国ではLINE、Twitterが閲覧できないようになっており、両者は中国独自のSNSツールとして普及しています。

自媒体(WeMedia)とは何ですか?

SNS等ウェブ上に存在する、一般の個人が自由に発信している情報とそれが集積されたプラットフォームのこと。具体的にはブログ、微博(Weibo)、微信(WeChat)、BBSなど。

中国ではどんなSNSが使われているのでしょうか?

中国版Twitterと呼ばれる微博(Weibo)、チャット機能がメインである微信(WeChat)やQQ、文章や写真・動画を公開するブログ機能がメインのQQ空間などがあります。中国ではfacebook、Twitter、LINEといった日本で普及しているSNSサービスが利用できない環境にあるため、独自のサービスが台頭し普及しています。

また動画共有サイトやECサイト、出会いサイトにもSNS機能がついていることは珍しくなく、すべてのSNSを列挙するのは難しい状況です。

中国ではSNSはどのように活用されていますか?

中国でのSNS利用シーンは日本以上に多岐にわたっています。SNS上でつながりのある人との情報共有だけでなく、店頭での支払いやデリバリーサービスの注文、病院の予約といった様々なシーンに活用されています。

中国人はSNSが好きなのでしょうか?

現在中国最大のSNSとなっている微信(WeChat)の月間アクティブユーザー数は8.06億人、中国のスマホユーザーの94%以上が微信(WeChat)を利用しているといいます(月間アクティブユーザー数、2016年第二四半期の発表による)。またスマホで一週間に一回以上SNSにアクセスする割合は56%に上ります(日本は22%、出典:インターネットコンシューマー調査2014年、2015年)。このような数字から、中国人はSNS好きと言えるのではないでしょうか。

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