中国イベントカレンダー①1~3月 ~旧暦に即したイベントは毎年日取りが変わるので注意!~
誕生日にクリスマス、バレンタインに進学祝い。プレゼントを贈るイベントはビジネスの商機でもあります。実は中国では、日本では意識されていないような祝日もあるのです。旅行需要の広まる大型連休から、ECも盛り上がる国連制定の記念日まで、中国のカレンダーからチェックしてみましょう!
記念日好きな中国人、旧暦ベースの祝日は日程に注意!
中国のイベント把握に取りこぼしてはならないのは、中国ならではの節句、だけではなく、各種記念日です。国連が制定した日本ではあまりなじみのない記念日などを利用し、一大ブームを巻き起こすのは商売上手な中国のやり方です。
例えば夏前に「オーラルケア」関連の商品についてクチコミ件数が増加したことがありますが、これは「世界衛生デー(4月)」をフックにメーカーが仕掛けたイベントによるものです。これまで「国際睡眠デー(3月)」「国際禁煙デー(5月)」「世界肥満防止デー(5月)」「世界愛眼デー(6月)」などが注目されてきました。
とはいっても記念日は数えきれないほどありますので、そちらの紹介は国際連合広報センターの国際デー一覧に譲り、本記事では記念日についてはすでに中国で地位を確立したものについて、そして中国(中華圏)では外せない旧暦に基づいた節句の日取りについて解説いたします。
【イベントカテゴリ】
◇ 節句 … 旧暦に即して日程が決定するため、毎年異なる日になります。
◆ 商業的イベント
△ 記念日など
1~3月のイベント、節句
1月
◇元旦
2017年12月30日~2018年1月1日
元旦は中国にとってはただの連休。日本人の感覚で言えば「体育の日」によってできる連休のようなものです。
2月
◆情人節(バレンタインデー)
2月14日(火)
この日に結婚の届け出をするカップルも多い。ネットでは「201X年のバレンタインデーは結婚に向きますか?」といった質問が見られます。縁起を担ぐ習慣はまだ残っているようです。
日本では女性から男性へ贈り物をする日ですが、中国では西洋の習慣を引き継ぎ、男性から女性へ贈り物をします。
◇春節
除夕(旧暦の大晦日)からの約一週間。2018年は2月15日(水)~18日(日)。
法定の休日は【除夕、春節、初二、初三】の4日間。
来年は後半2日間が土曜と日曜となるため前後に週末が連なりません。19(月)~21(水)を休暇として一週間休む人も多いことも考えられます。
3月
◇元宵節(ユエンシャオジエ)
旧暦の元宵。2018年は3月2日。
家庭円満を祈念して、湯圓と呼ばれる団子とスープでできた料理を食します。
△婦女節(世界婦人デー)
3月8日
国連制定の記念日。女性は半日の休暇となります。
◆白色情人節(ホワイトデー)
3月14日
バレンタインデーの贈り物のお礼に男性から女性へプレゼントをする日。
来年2018年の春節は特別? バレンタインが大晦日
2018年は春節期間が短いようですが、2008年より5月のゴールデンウィークを廃止し、大型連休は1月の春節と10月の「国慶節」のみとなっています。このような状況では、春節前後に休暇をとり長期休暇とする方が多いことも予想されます。
春節に代表される中華圏の祝日は旧暦を基に設定されるものであり、来年の春節休みは上記のとおり2月15日の除夕から始まります。となると気になるのがその前日の情人節(バレンタインデー)です。男性からの愛情表現を重視する傾向のある中国人女性ですが、恋人のいる男性はバレンタインデーのために春節の里帰りを取りやめるのか、あるいは恋人のいない男女が春節に紛れることを喜ぶのか、注目していきたいところです。
おまけ:ECプラットフォーム、京東JD.COMの「家装節」(インテリア・家具・家電フェア)
3~4月、9~10月には京東商城で「家装節(インテリア・家具・家電フェア)」が毎年行われています。2017年春には「4点購入で1点プレゼント!」のようなセール方式が打ち出されていました。
※2017年4月下旬に確認したもの
▼その他の季節ごとのイベントはこちら
中国イベントカレンダー②4~6月 ~行楽の時期の小型連休三連発を押さえる!~