【インバウンドニュースまとめ】どんどん進む受け入れ態勢!空港&宿、爆買い再来も? 注目の3トピックご紹介
先週月曜日に公開したニュースまとめで、夜に楽しめる「コト」の拡大が注目されているとお伝えしましたが、今週もまた関連したニュースが見られました。
「オルタナティブシアター」は有楽町に7日開業した劇場です。国境や言葉の壁を越えたエンターテイメントの提供を目的とした施設で外国人観光客の誘致を狙います。現在は殺陣やダンスを中心とした「アラタ~ALATA」が上演されているそうです。
ではさっそく、先週の気になるニュースを見ていきましょう。
全国27空港、訪日誘客支援空港の認定を受けて訪日客を戦略的に誘致
先週の大きなニュースの1つとしてあげられるのが、「訪日誘客支援空港」の認定についてではないでしょうか。国土交通省は4日、地方空港に訪日客を戦略的に誘致する「訪日誘客支援空港」制度において、27空港を認定しました。この認定制度によって、地方管理空港の国際線着陸料の3分の1が国から最大3年間補助されるとのことです。
支援の内容によって、認定空港は「拡大支援型」「継続支援型」「育成支援型」の3カテゴリーに区分されています。「拡大支援型」に含まれる山口宇部空港は、新規就航・増便や空港受入環境の整備などが支援として見込まれると発表しています。また、佐賀空港は、県が策定した「佐賀空港がめざす将来像」において、国際定期便として24年度までに現行の上海、ソウル便に加え、台湾、香港、杭州便の就航を掲げ、利用客を約12万人と想定しているとのことです。
日本のインバウンド宿泊事情改善となるか? 注目の民泊市場拡大の動きは
ホテルの稼働率上昇や、住宅宿泊事業法の成立を背景に今後の市場拡大に期待が膨らむ「民泊」市場ですが、民間企業の参入により競争が厳しくなっていくことが予想されています。
また、富裕層向けや朝食のみのホテルなども開業される見通しで、近い将来は訪日外国人がニーズに応じて柔軟に宿泊先を選べることが常識となっていくかもしれません。
行き先はその時の気分次第!? 中国FITの事実 ~爆買い再来の可能性は?
最後に、中国で拡大している個人旅行について、興味深いニュースがありましたのでご紹介したいと思います。
旅行口コミサイト「TripAdvisor」(トリップアドバイザー)が「中国のFIT(Free Independent Traveler:個人旅行者)」について一昨年行った大規模な調査によると、中国のFIT層は若く、高学歴で、比較的豊かであるとのことがわかりました。また中国人FITの約2割が、出発当日から6日前にかけて行き先を決定し、また消費にも積極的であるとの結果も出ています。出発直前に行き先を決定する方を日本に誘致するためには、宿泊ニーズにおいては「柔軟な対応」がさらに重要になってくるのではないでしょうか。
さらに、中国のFIT層は消費にも積極的ということですが、沖縄では爆買いは健在というニュースもあり、訪日外国人による消費金額の動きに引き続き注目したいところです。