【訪日中国人に人気観光スポット】厳島神社が人気！来島者数が過去最高に

トレンドExpressでは、一週間の中国ソーシャルメディアでの日本関連書き込み総件数の推移、および日本で「行った」「買った」「食べた」「買いたい」「したい」と言及されている投稿の件数を毎週集計しランキング化しています。また独自集計によるECサイト人気日本商品ランキングも週次で公開しています。

今週の【週次ランキング解説】では、2017年11月15日～11月21日の期間の日本で「行った」ランキングを取り上げます。

厳島神社が2回目のTOP10 入り！中国人観光客に人気の理由は？

先週と比べて上位に変動はなく、入れ替わりがあったのは、9位、10位のみとなりました。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが1つ順位を下げて9位、厳島神社が1つ順位をあげて2回目のTOP10 入りを果たしています。

厳島神社の書き込み件数は昨年春ごろから増え始め、今年に入ってからさらに勢いを増しています。今年12月に入ってから、厳島神社がある宮島の年間来島者数が過去最高となり、昨年の４２７万６１３８人を超えたと報じられており、その勢いが書き込みにも反映されています。

参考：
宮島の来島者、過去最高に　広島（出典：産経WEST）

中国人が大阪城へ行く理由は〇〇！

今回TOP10内で注目したいのが、4位「大阪城」です。今年の5月あたりから下降傾向にありましたが、11月1週目に急上昇して4位になってから順位をキープしています。

急上昇には、「紅葉」が影響しているようです。大阪城公園の紅葉はちょうど11月上旬から12月上旬が見ごろで、実際に新浪微博でも紅葉の写真を投稿している様子が多くみられました。

また、大阪城からは心斎橋や黒門市場などが近く、それらの場所と組み合わせて旅行を計画する人も多いようです。大阪城は日本の歴史が感じられる場所であり、今後も大阪旅行の定番スポットとして外せない場所になっていくのではないでしょうか？

「有楽町」VS「銀座」勝負の行方は？

先週8位から今週115位まで大きなランクダウンを見せたのが「有楽町マルイ」です。国慶節が終わり、家族連れや若い層の訪日が減少したことで、「有楽町マルイ」への注目も減少した可能性があります。

一方で、有楽町から近い銀座の人気は引き続き高まっています。

また銀座の人気スポットであるGINZA SIXや資生堂パーラーは、国慶節後も大きく順位を落とすことなく推移しています。GINZA SIXに関する新浪微博の投稿を見てみると、かわいいお店やフォトジェニックな建物などが多く、シェアするモチベーションが上がっているようです。銀座への関心が高まるにつれて、相対的に「有楽町マルイ」への関心が低下している可能性も考えられます。

「下関」に中国人が増える理由

TOP10圏外でここ数カ月順位を上げているのが、下関です。2016年の秋から今年に入ったあたりまでは下降傾向にありましたが、その後順調に順位を上げて30位前後まで来ています。その背景には、下関港がクルーズ船受け入れの施設拡大を行ったことがあると思われます。

現在日本最大のクルーズ船受け入れ港は博多港です。国土交通省の統計データによると昨年1年間の受け入れ回数は300回を超え、今年も増え続けていることから混雑ぶりが見られるそうです。下関は博多から遠くないため、博多港の代替地として選ばれているという見方もあります。クルーズ船での訪日は今後も増えることが予想され、下関がクルーズ船の受け入れ地として大きな役割を果たしていくことになるのではないでしょうか。

また下関の名産品であるふぐは今年の夏あたりから徐々に順位を上げており、訪日中国人の関心をとらえつつあるようです。名産品などをうまくアピールすることで、観光客数のさらなる増加につなげていきたいところです。

参考：
下関・長州出島　大型客船受け入れへ岸壁延伸工事　世界最大級も係留可能に　来年４月から　／山口（出典：毎日新聞）
下関市、クルーズ船受け入れ拡大へ　出入国の審査用施設整備　山口（出典：産経WEST）
2016年の訪日クルーズ旅客数とクルーズ船の寄港実績（速報値）（出典：国土交通省）
博多港　クルーズ船の航行トラブル相次ぐ　寄港全国最多（出典：毎日新聞）

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