【訪日中国人】伊豆でも下田でもなく修善寺!-「行った」ランキングから

トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。その中から「行った」、「食べた」、「〇〇したい」などインバウンドに関連したランキングをピックアップし、注目のキーワードを分析します。

今回は2018年7月11日〜7月17日の「行った」ランキングから、日本でも人気の温泉地の人気について探ります。

まずランキングトップ10はこちら。

2018年7月11日〜7月17日の「行った」ランキング

今週のInbound Word:「修善寺」

今回注目するのは、観光のゴールデンルートに入っているわけでもないのに、ジワジワと順位を上げている修善寺です。TOP10入りこそしていませんが、最新のランキングは14位と、上位に食い込んでいるスポットです。

静岡県内にある数ある温泉宿エリアのひとつ伊豆北部にある修善寺。そもそも伊豆最古の温泉街として名を馳せており、日本百名湯に選ばれています。

その歴史は平安時代、弘法大師が開いたと言われており、川原で病気の父親の体を洗う少年のために「弘法大師が独鈷を用いて岩を砕き、そこから湯が湧出した」との開湯の伝説が残っています。

このほか、空海ゆかりの「修禅寺」をはじめ、伊豆の小京都と呼ばれる由縁となっている「竹林の小径」など、昔にタイムスリップでもしたかのような趣のある風景が広がっています。

素朴で景色が良いところでもありますが、これまで集客力はイマイチと言われていました。しかしここへ最近中国人が押し寄せ始めているようですが、一体何があるのでしょうか。

日本有数の歴史ある温泉地

中国人に人気のリゾートと言えば「海でしょ」と思われるかもしれません。

海のイメージが強い伊豆にあって、静岡県伊豆市北部にある修善寺は山に囲まれていることもあり、海は望めません。

しかし元々海が少ない中国では、夏に涼を求めて山へ行く習慣があります。忙しい都会生活から離れて、緑に囲まれ心を静めます。

修善寺ではそうした自然環境が豊富であること、さらに天気がよければ富士山も見えることで、多くの中国人観光客から受け入れられているようです。

さらに足湯もポイント。旅中の疲れをすぐ癒せる足湯は、中国人観光客にとっても嬉しいスポットなのです。

 

この修善寺人気、意外なものとして「新旧コンテンツ」という側面もあります。

よく知られているように、修善寺は夏目漱石をはじめとする文豪たちが足繁く通った場所としても知られていますが、中国人にとってなじみ深いのは川端康成の「伊豆の踊子」。

同作品は中国語訳もされ、山口百恵・三浦友和主演による映画『伊豆の踊子(中国名:伊豆舞女)(1974年 河西克己監督)』も、中国で公開されていました。

修善寺がそのゆかりの土地であることを聞きつけた中国人観光客が、この土地を訪れるケースがあるのです。

また近年はこの地で撮影を行った人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」も中国の日本ファンに人気であったこともあり、聖地巡礼目的の人もいます。

中国資本の進出も観光を後押し

ここ数年、この明光風靡な温泉街に中国人の姿が増えはじめたと言います。一体なぜか調べてみると、この温泉街にあるホテルが中国系企業に買収されたことにはじまるようです。

それは修善寺温泉ホテル滝亭という老舗ホテルで、利用客の減少で赤字続きだったようです。

それを中国系企業に買い取られたことで中国からの観光客が激増。満室の日も多く、稼働率が一気に8割にも上り、売上も最高額を記録するほど繁盛し出したとのことです。

このホテルにある温泉は、1200年の歴史を誇る修善寺温泉を源泉とする去留庵の湯。この良質なお湯は無色透明で、疲れた体を癒してくれます。

ホテルにある内湯は修善寺地区で最も広いと言われる大浴場になっていて、泉質はアルカリ性で、お風呂上がりは肌がツルツルになると評判なところも中国人観光客に受けているのかもしれません。

富士山静岡空港経由の団体客が中心

伊豆修善寺に行く中国人観光客の多くは、チャーター便で富士山静岡空港に入国する団体客のケースが多いようです。もちろん彼らの観光コースには絶対的な人気を誇る富士山が入っています。

この伊豆という日本でも有数の温泉街に宿泊でき、同時に日本を代表する観光スポットを巡ることができる点が中国人観光客のハートをつかんでいるようです。

より詳しい中国情報はこちら
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