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【訪日中国人】ゲームに国境はない!ただし決済・言語の壁は…~「◯◯したい」ランキングから

トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。その中から「行った」、「食べた」、「〇〇したい」などインバウンドに関連したランキングをピックアップし、注目のキーワードを分析します。

今回は2019年1月30日〜2月5日「◯◯したい」ランキングから、日本では老若男女がこぞって利用する街角アミューズメント人気を分析してみたいと思います。

まずランキングトップ10はこちら。

2019年1月30日〜2月5日「◯◯したい」ランキング

今週の中国人気訪日クチコミ:「ゲームセンターに行きたい」

今回注目するのは、◯◯したいランキングで密かに人気になっている「ゲームセンターに行きたい」です。

自宅で楽しめるTVゲームや、スマートフォンの普及でオンラインゲームが人気になっていますが、訪日の際にゲームセンターへ行きたい中国人観光客が意外と多くいます。

そこには日本のゲームセンターならでは仕掛けがウケているからのようです。

格闘技ゲームは大人も夢中にさせる

昨今、日本ではゲームセンターの数や規模が縮小傾向にあります。しかし繁華街など交通の便の良い場所にあるゲームセンターは、種類も豊富で世界的に見ても人気の観光スポットとなっています。

日本のゲームセンターを訪れた中国人観光客が、若者からお年寄りまでが集まっている様子に驚くそうです。中国にもゲームセンターはありますが、子どもや若者の遊び場というイメージが強いからです。

90年代に人気を博した格闘技ゲームや射撃ゲームなどのアーケードゲームは、中国でも80年以降に生まれた中国人たちにとっては子供の頃の良き思い出のひとつとなっているほどです。

というのも、中国国内でも当時、日本のアーケードゲーム機で遊ぶことができたためです。そのため当時を懐かしむように、密かにゲームを楽しんでいる中国人のおじさまたちが後を絶たないのです。最新のゲーム機で遊べることも人気となっています。

クレーンゲームはみんなが夢中~モバイル決済未対応が課題

人気キャラクターのぬいぐるみやグッズなどが景品としてもらえるクレーンゲームは、幅広い層に人気です。

特に好まれているのはUFOキャッチャーで、中国では「娃娃机」と呼ばれています。中国国内では、このUFOキャッチャーにモバイル決済を導入しています。

いちいちコインを出さずとも(時には小銭がない時も)、モバイル決済で気軽に遊べることが、人気の復活した要因だと言われているようです。

日本ではまだ導入しているところはありませんが、中国で遊びなれている層には、最新の機械で遊べることが何よりも楽しいのでしょう。

そしてお目当てのぬいぐるみやグッズをゲットし、日本のゲームセンターで遊んだという体験や思い出と一緒に帰国の途につくのです。

プリクラは外せない!自撮り大好き中国消費

セルフィー大好きな中国人、特に女性たちにとっては、プリクラは外せません。

肌を美しく見せたり、手書きで色々書き込めたりできる新しい機能やコスプレ用の衣装までが随時導入されているので、旅の思い出作りには最適のアイテムです。

なんでもデータ管理できる昨今において、プリクラは撮った写真をその場でプリントできるという点も、根強い人気の理由のひとつになっています。

遊びなれているとはいえ、まだまだ日本のゲームセンターを訪れる観光客たちの中には、どこにお金を入れていいか分からないケースも多々あるようです。

これは多言語対応していないこともありますが、今後モバイル決済などの導入が進めば、これまで訪れることのなかった観光客をも惹きつけることができるのではないでしょうか。