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【中国人気商品】サロンパス、日本の「神薬」としてブレイク!刺激と匂いを抑えて女性に人気-「買った」ランキングから

トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。そのランキングから、注目の商品、注目のサービスをピックアップ。中国消費者がハマる背景を探ります。今回は2019年1月30日~2月5日「買った」ランキングから、「ズキッ」としたときにひと貼りできる、おなじみのお薬人気について分析してみたいと思います。

まずは最新のランキングから。

2019年1月30日~2月5日「買った」ランキング

今週の中国人気商品:「サロンパス30」

今回、注目するのは「買った」最近のランキングで10位~20位に必ず顔を見せている「サロンパス30」です。同商品は登場以来、徐々にランキングを高めていき、昨年の夏ごろには現在の位置に定着した商品です。

「サロンパス」とは、久光製薬から販売されている消炎鎮痛剤で、発売開始はなんと1934年!鎮痛消炎成分のサリチル酸メチル10%配合で、肩のコリや関節・筋肉の痛みをほぐしてくれる、言わずと知れた日本湿布薬のヒット商品です。

低刺激で無臭もヒットの要因

今回ランクインしている「サロンパス30」は、植物性成分配合で、敏感肌の人でも使える肌に優しい刺激マイルドタイプとなっており、通常の「サロンパス」と比べると、剥がす時の痛みが少ないのも人気のヒミツ。

そして、なんと言っても「サロンパス30」の最大の評価は、サロンパス独特の匂いが抑えられている点です。

匂いを気にせず、日常使いできるところが、若い中国人女性を中心に評判となっており、慢性的な身体のコリや痛みに悩んでいる人の定番アイテムとなっているのです。

 

余談ですが、「サロンパス」のCMキャラクターは、人気アイドルグループ「嵐」の二宮和也さんです。

以前、「買いたい」ランキングで「Je l’aime(ジュレーム) AM シャンプー/トリートメント モイスト&スムース」を取り上げた際、好調の要因は中国の嵐ファンだと解説しました。「サロンパス」が女性に人気の理由のひとつに、CMキャラクターが二宮さんというのも少なからず影響していると思われます。


▼参考記事

【中国人気商品】中国PR展開ナシでも人気商品に。要因はあの人気アイドル~「買いたい」ランキングから


すでに、日本の「神薬」のひとつ

なぜ、数ある日本製の湿布薬の中で訪日外国人に「サロンパス」が人気かというと、きっかけは2014年。爆買いの火付けともなったこの年に、中国の大手ポータルサイト「捜狐(ソウフ)」で「日本で買うべき神薬12選」として紹介されたことです。

この記事は瞬く間に中国全土にシェアされ、記事内で紹介された商品は日本のドラッグストアで飛ぶように売れました。

12選中5商品が選ばれた小林製薬は、なんと1年間で売上高が365億円もアップしたとの情報もありました。

そして近年は、美容や健康、医薬品など、細かいテーマごとに「日本の神薬●選」と銘打った特集が組まれており、さまざまな商品が紹介されています。

 

「日本で買うべき神薬12選」捜狐(ソウフ)2014年発表

1.サンテボーティエ(参天製薬)

2.アンメルツヨコヨコ(小林製薬)

3.サカムケア(小林製薬)

4.熱さまシート(小林製薬)

5.イブクイック頭痛薬(エスエス製薬)

6.サロンパス(久光製薬)

7.ニノキュア(小林製薬)

8.ハイチオールC(エスエス製薬)

9.ビューラックA(皇漢堂製薬)

10.口内炎パッチ大正A(大正製薬)

11.命の母A(小林製薬)

12.龍角散(龍角散)

肩こりやスマホ首に悩む背景も

「サロンパス30」が中国で人気となっている背景に、日本と同様にPCやスマホの普及により、10~20代の若い層にも肩こりやスマホ首で悩む人が増えていることが考えられます。

 

現在は各ランキング圏外となっていますが、「アンメルツヨコヨコ」も神薬12に選ばれており、越境ECアプリ「小紅書(RED)」での紹介投稿数は1万9000を超え、根強い中国人リピーターがいることを証明しています。

最近では、パッチタイプで目立たない「ロイヒつぼ膏」や「ピップエレキバン」も中国人女性に人気のようで、口コミが増えています。

 

また、中国国内の家電製品店やECサイトでは、ハンディマッサージ機も売れ筋の家電商品として取り扱われており、これらのリラクゼーション分野は今後ますます伸びていくことでしょう。