【中国人観光客に人気】駅弁の人気が上昇中
トレンドExpressでは、中国ソーシャルメディアのクチコミから日本で「行った」「買った」「食べた」「買いたい」「したい」と言及されている投稿の件数を集計しランキング化しています。また独自集計によるECサイト人気日本商品ランキングを週次で作成しております。
今週の【週次ランキング解説】では、2017年6月14日~6月20日の新浪微博上の書き込み件数をもとに作成した、日本で「食べた」ランキングについて取り上げます。
「食べた」ランキング ~TOP20の顔ぶれは定番化? 和菓子・明太子・駅弁の動きに注目
TOP10は「オムライス」が順位を2ランクアップしたものの、顔ぶれの変わらない結果となりました。「焼き鳥」「しゃぶしゃぶ」「から揚げ」「串かつ」は日本に来たら食べる定番商品となっているようです。この傾向は20位まで変わらず、「抹茶アイス」や「クレープ」「パン」も「日本といえばこれ」というアイテムとして認識されていると考えてもよさそうです。
そんな中、5位の「和菓子」は今年に入ってからは10位前後の順位をキープしていましたが、5月後半から上昇傾向を見せ、昨年9月末の4位に迫る高順位となりました。
昨年9月末といえば国慶節の時期ですが、中国トレンドExpressVol.98のデータを確認すると、一回目の訪日の中国人観光客の割合は比較的少ない時期だったようです。和菓子はリピーターに対してよりささるアイテムとなっているのかもしれません。また昨年は9月の前にも一度高順位となった時期があり、5月に1位となっていました。初夏や秋の爽やかな気候とマッチする食品と感じられているのかもしれません。
他にランキング順位を上昇させているのが11位の「辛子明太子」です。昨年10月から上昇を続け、5月末には11位まで上り詰めました。TOP10に登場する日も近いかもしれません。
また同じくここ数か月で話題になっている様子なのが14位「駅弁」です。今年の春節のあたりに22位まで上昇し、その後ランクアップを続け今年最高の14位をたたき出しました。
駅弁といえば…「〇〇したい」も一緒にチェック
「駅弁」といえば「列車」。「〇〇したい」ランキングの「新幹線に乗りたい」のランキング順位の変動を確認してみました。順位変動はあまり大きくなく、昨年一年間は12~8位となっていました。今年の春先では15~12位となっていますが、これは「お花見をしたい」に押し下げられた可能性も考えられます。
一方で「駅弁」の昨年一年間の「食べたい」ランキング順位は、春節期間の10位ののちは30位前後を推移していました。その後、今年の春節期間でランクアップし、その後も上昇を続けている形です。
駅弁といえば、新幹線の乗車時に購入する方が多いのではないでしょうか。新浪微博の書き込みでも、新幹線の車内や切符と一緒に駅弁の写真をアップしているものがよく見られます。「新幹線」への途切れぬ関心が、「駅弁」への注目につながり、消費拡大につながっている可能性も否定できないのではないでしょうか。
中国の旅行市場も成熟し、また「消費昇級」の起こる中国では「コト消費」の流れがますます強まるとも考えられます。「食べた」ランキングに表れるのは「食品」として消費されるアイテムですが、「モノ」のトレンドの背景には「体験」のトレンドが潜んでいるとも考えられそうです。トレンドExpress編集部では、モノ消費とコト消費のリンクに、今後さらに注目していきたいと思います。
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