【中国人観光客に人気】和菓子をつくりたい中国人が増えている 中国クチコミランキングより
トレンドExpressでは、中国ソーシャルメディアのクチコミから日本で「行った」「買った」「食べた」「買いたい」「したい」と言及されている投稿の件数を集計しランキング化しています。また独自集計によるECサイト人気日本商品ランキングを週次で作成しています。
今週の【週次ランキング解説】は、2017年7月12日~7月18日の新浪微博上の書き込み件数をもとに作成した、日本で「〇〇したい」ランキングについて取り上げます。
「和菓子を作りたい」がついにTOP10入り、そのほか今週上昇のコンテンツの変動を一挙に確認!
今週のランキングTOP5は前週と変動はなく、1位「買い物をしたい」2位「温泉に入りたい」3位「日本料理を食べたい」4位「お寺に行きたい」5位「日本料理を作りたい」となりました。
7位には、ついに初のTOP10入りとなった「和菓子を作りたい」がランクイン。また20位以下では17位「鹿を見たい」19位「相撲を見たい」、21位「海釣りをしたい」23位「博物館周りをしたい」26位「海で泳ぎたい」がランクアップしています。
トレンドViewerの「ピン止め」機能(ランキング結果のアイテム横ピンマークをクリック)を使えば、複数のランキング推移を最大5件まで表示できます。ここで 「和菓子を作りたい」「鹿を見たい」「相撲を見たい」「海釣りをしたい」「博物館周りをしたい」「海で泳ぎたい」の5つのアイテムをピン止めして表示させてみましょう!(データは2017年7月11日まで)
5件の推移を確認すると、「相撲を見たい」「海で泳ぎたい」という書き込みは比較的最近出てきたものだとわかります。また「博物館周りをしたい」は3月に一度順位を落としていたこと、「海釣りをしたい」は比較的堅調に順位を上げていることもわかりますね。
また「急上昇ランキング」を確認すると、「和菓子を作りたい」以外の4件はこの6週間でそれぞれ一度ずつランクインしていることがわかりました。急上昇ランキングの上位に登場することがランクアップの前兆となっているのかどうか、相関性に注目したいところです。
「匠の技」「癒し」が人気の秘訣? こぐま型の〇〇
さてここで、日本で「食べた」ランキングに目を移してみると、二週連続で「和菓子」が1位となっています。「作りたい」だけではなく、実際に手に取っている方が増えているようです。
「グルメ」はトレンドExpressが先週行った百度指数の調査でも、「旅行」と並んで関心の高いトピックスであることがうかがえます。動画でも人気ジャンルとなっているようです。
▼百度指数から消費、貯蓄などお金の使い道についてさぐってみました
【特集】キャッシュレス時代を読み解く!中国モバイル決済基礎&最新事情(5) ~高額商品やトレンドの「美食」 消費の主体は30代~
では、和菓子のどういった要素が中国人消費者にささっているのでしょうか? 書き込みを確認してみると、和菓子の美しさ、この季節ならではの涼やかさについて伝える投稿に加え、「匠の技」というコメントとともに、和菓子を作り上げる職人の手元を撮影した動画がアップされていました。今年の5月にジェトロがレポートで紹介したように、中国で広まりつつある「匠の精神」が彼らの審美眼に影響を与えているのかもしれません。
▼ECの消費動向から日本製品の売り出し方を紹介したコラムはこちら
越境ECシリーズ(1) 膨張する中国越境EC市場、「消費昇級」がこれからの消費トレンドのキーワード
また北海道の美好屋のこぐまの形をした最中が、「最高に癒し系」と紹介されていました。投稿には「食べたい」「食べるのもったいない」といったコメントと、リツイートや「いいね」がついています。心の緊張を解くことのできるかわいらしいデザインも人気となっているようです。
和菓子作りの体験は日本に限らず中国でも参加できる活動のようです。子連れで参加している方や、キャラクターを模した一品など、肩ひじ張らずに楽しんでいる様子が書き込みからうかがえます。日本での和菓子作り体験では「匠」の要素を打ち出すことが、現地との差別化のポイントとなるかもしれません。
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