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【インバウンドニュースまとめ】情報発信でファンを確保、押さえろ一次ソース!

観光庁は先週15日、新たな財源確保の手法について検討する「次世代の観光立国実現に向けた観光財源のあり方検討会」の初会合を開催しました。報道でも取り上げられているように、観光立国の実現に向け、観光政策を高次元で行なうための新たな財源を確保する手法を検討するもので、来年度の税制改正大綱に盛り込むべく議論が進められていくようです。

また京都市は、民泊の税徴収を仲介サイトの運営事業者に担わせる方針を固めたと報道されており、これが実現すれば日本初の事例となるとのことです。

このように、観光をめぐる環境整備に関してはかなりスピーディな展開が見込まれます。今後の動向から目が離せません。

参考:
新たな観光財源は誰が負担するのか?「出入国」「航空」「宿泊」での導入で議論スタート(出典:トラベルボイス)
新財源の検討開始、出入国・航空などに焦点-観光庁(出典:トラベルビジョン)
民泊の宿泊税、Airbnbに徴収を要請へ 京都市(出典:朝日新聞デジタル)
訪日客受け入れ対策 5年で188億円必要(出典:日本経済新聞電子版)

情報発信の波に乗れ! 訪日外国人向けメディアが活況

先週の報道によれば、訪日外国人向けメディアが活況で、ぐるなび、東京急行電鉄、東京メトロなどが立ち上げた首都圏のインバウンドメディア「LIVEJAPAN」、また 2014年に立ち上がったMATCHA(マッチャ)、どちらもそれぞれ月間約150万人が利用しているそうです。

中国のSNSや旅行サイトでの旅行の感想には、個人旅行の時間配分を自由にできるところが良いという意見も多くみられます。こうしたサイトでの情報の存在感はますます増していくのではないでしょうか。

また、ホテルが旅行者向けにIoTデバイスを導入したり、ホテル側がコンテンツ配信サービスを提供したりと、情報発信に向けた新しいサービスも続々発表されています。

爆買いがひと段落した今、「ファンづくり」は次なるヒット商品となるためのキーワードです。中国向けマーケティングでは、ファン(消費者)とのコミュニケーションにかかせない「情報発信」の場をいかに使いこなすかの手腕が問われるでしょう。

参考:
MKI、三井ガーデンホテルの客室テレビを活用した観光・インバウンド
向けコンテンツ配信サービスを運用開始(出典:PR TIMES)
旅行者向けIoTデバイス「TRIP PHONE」が京都、大阪のホテルへ導入(出典:CNET Japan)
訪日外国人向けメディア活況、月間150万人利用も(出典:日本経済新聞電子版)
スノーピーク、訪日旅行者向けWEBマガジン運営のMATCHAと資本提携(出典:M&Aタイムス)
JAL×トリップアドバイザー、訪日旅客の国内旅行需要喚起で協業~日本特集サイト ’Untold Stories of Japan’ で日本の知られざる魅力を発信~(出典:PR TIMES)

集客の工夫があちこちに

国慶節まであと半月。市場では引き続き活発に「モノ」を活用した集客が進んでいるようです。

たとえば銀座では、ドライヤーなど女性向け美容家電を体験できる展示場「パナソニックビューティサロン銀座」がオープン、訪日後の購入につなげたい意向のようです。トレンドExpressではこの国慶節訪日予定の中国人にアンケートを実施、「一番買いたいもの」を聞いたところ、上位に「美顔器」が入っており、訪日中国人にも人気のスポットになりそうです。

ファッションブランドとコラボしたお香や、これまで海外への持ち出しが難しかったアイテム(盆栽など)の販売拡大といった取り組みも報道されています。訪日観光客の潜在的な需要を喚起、実現できる環境が整いつつあるようです。

また、釣りをメインにしたツアーの販売や「ガチャガチャ」の設置の例には、「コト(体験)」の分野においても、細部にわたり対応を試みていることがわかります。

先に見たように情報発信の方法も充実してきています。情報発信拡大の波に乗って、さらなる集客を実現していってほしいところです。

参考:
中国トレンドExpress、2017年国慶節の消費動向を分析~個別化する訪日中国人の需要が浮かび上がる「行きたい」ランキング~(出典:PR TIMES)
美容家電の体験を銀座で パナ、訪日客にもアピール(出典:産経デジタル)
訪日外国人旅行者にかんきつ・盆栽・牛肉をおみやげに!(出典:PR TIMES)
日本土産、ガチャガチャで…福岡空港にも設置(出典:YOMIURI ONLINE)
中国人訪日客向け釣りツアー マルキユー、JTB連携の第1弾(出典:日刊工業新聞)
梅栄堂、お香コラボ ビームスと(出典:日本経済新聞電子版)
“オタク”の拠点「アニメイト和歌山」リニューアル1周年、売り上げ上々(出典:産経デジタル)
お立ち台、舞妓さんもハッスル 祇園にマハラジャ復活(出典:朝日新聞デジタル)