【中国人に人気】「夏はカレー」が定着?カレールウが中国で人気
日本政府観光局(JNTO)が先週18日発表したところによると、9月の訪日外国人客数(推計値)は前年同月比18.9%増の228万100人となり、9月としての過去最高を記録しました。また1~9月の訪日客数は2119万6400人となり、過去最速ペースで2000万人を超えました。
気になる国・地域別では、中国が前年同月比29.9%増の67万8300人と一番多く、次いで韓国が29.3%増の55万6900人となりました。10月は国慶節に多くの中国人が日本を訪れていることもあり、訪日中国人数はまた単月で過去最高を記録するのでしょうか?来月もJNTOの発表に要注目です。
参考:
9月の訪日外国人、18.9%増の228万人 9月として過去最高(出典:日本経済新聞電子版)
早くも2000万人突破 昨年より45日早く…観光庁長官記者会見まとめ:中国市場好調、出国税は検討段階、旅館の低稼働率は今後の課題(出典:エキサイトニュース)
「夏はカレー」が定着?カレールウが中国で人気
先週、中国で大都市圏を中心に業務用や家庭用のカレールウの売り上げが好調だと報じられました。トレンドExpressが提供している、「中国人が日本で食べた」クチコミランキングを見てみると、カレーライスは2016年の春節あたりからランキングを上げ、秋に入るごろまでTOP10圏内を維持していました。その後は緩やかに下降し30位前後を推移していましたが、今年の夏には再度順位を上げています。
報道によると2016年にはカレールウの販促体制が効率化されたようで、日本で食べたカレーライスが自宅で簡単に作れるとあって中国人消費者の関心が高まった可能性も考えられます。また今年は4~9月期に売上が好調だったとのことですが、同様に「日本で食べた」ランキングも上昇しており、「夏はカレー」というイメージが定着しつつあるのかもしれません。
参考:
ハウス食Gの4~9月期、中国でカレー好調 一転増益(出典:日本経済新聞電子版)
越前おろしそば、中国でPR 瀋陽のB-1グランプリ出展へ(出典:産経デジタル)
中国で日本の「どら焼き」や「カステラ」が売れない理由(出典:ダイヤモンドオンライン)
インバウンドに追い風、冷めやらぬ中国人の買い物熱
先週公開されたJD.com(京東商城)ビジネス開発ディレクター郭氏のインタビューでは、「爆買い」後も中国人の買い物熱が冷めていないことを伝えています。これを裏付けるように、資生堂が訪日客の消費拡大を取り込もうと新工場の建設を発表、その他にも国内で工場を新設したり増産したりする企業が相次いでいるといいます。
また先週は越境ECの活況を伝える報道も多く見られ、中国大手越境ECサイトである網易コアラが日本商品の取り扱いを強化、またコーセーの通販ブランドが越境ECに出店するなどが伝えられました。
台湾人・香港人に対する調査によると、「日本国内の通販でしか手に入らない商品」を越境ECで購入したいと回答した割合が60%を超えたとのことで、コーセーの通販ブランドも中国で注目を集めそうです。
出典:
資生堂、栃木に36年ぶり国内新工場 訪日客需要に対応(出典:日本経済新聞電子版)
インバウンド追い風 資生堂だけではない工場新設(出典:日本経済新聞電子版)
コーセー通販ブランド「米肌~MAIHADA~」中国向け越境EC『豌豆公主(ワンドウ)』に出店(出典:JIJI.COM)
台湾人・香港人3,275名に対する調査『越境ECで買いたい日本のモノは”日本国内の通販でしか手に入らない商品”』(出典:PR TIMES)
「爆買い」後も中国人の買い物熱は冷めていない(出典:WEDGE Infinity)
網易コアラ/小林製薬、キリン堂と提携/中国の大手越境ECが日本製品強化(出典:日流ウェブ)
中国ネット通販 14億人の消費市場争奪戦(出典:日本経済新聞電子版)