【訪日中国人】「じっくり楽しみたい」訪日中国人旅行客、電車とメガネに要注目!?
2018年4月から、栃木県内を走る日光線で、観光客向け定期列車「いろは」を運行することがJR東日本から発表されました。訪日外国人の利用も大いに期待されているようです。
訪日中国人の「日本で〇〇したいランキング」を見てみると、「新幹線に乗りたい」は常に10位前後を推移しており、電車を利用した日本国内移動が増加していることが考えられます。
また「日本で食べたランキング」では、駅弁が国慶節期間中にTOP20に入って来ています。クチコミを見ると、中国人が日本の駅弁の種類の豊富さやこだわりに感動していることがわかります。
ついつい自慢したくなるようなこだわりの駅弁や車窓の風景、車内の様子など、電車での移動は訪日中国人の心をくすぐるフォトジェニックな要素を多く含んでいます。今後、新幹線に限らず地方の電車を楽しむ中国人が増えていくことは想像に難くありません。
参考:
JR日光線に定期観光列車 18年4月、訪日客に的(出典:日本経済新聞電子版)
訪日外客数は再びの過去最高、一方で課題が浮き彫りに
日本政府観光局からの発表によると、2017年10月の訪日外客数(推計値)は前年同月比21.5%増の259 万 5 千人で、2016 年 10 月の 213万 6 千人を なんと46 万人近く上回って10 月として過去最高となりました。訪日中国人数も、前年同月比 31.1%増の 66万3千8百人で、10 月として過去最高を記録しています。
訪日外客数の増加を裏付けるように百貨店各社の好調ぶりが伝えられる一方、観光地での混雑ぶりやヤミ民泊、また観光促進税の使い道などが課題として報じられています。課題解決に向けた議論や取り組みも待ったなし、といったところでしょうか。
参考:
10月の訪日客、22%増の259万人 民泊利用者は12%(出典:日本経済新聞電子版)
北海道の百貨店、10月も販売好調訪日客効果続く(出典:日本経済新聞電子版)
失速したはずの”爆買い”が帰ってきた理由(出典:プレジデントオンライン)
訪日消費、倍増への道 乗り越えろ「観光公害」(出典:日本経済新聞電子版)
目指せ「じっくり楽しめる日本」、注目は翻訳メガネ!?
中国トレンドExpress恒例の国慶節振り返り特集では、「訪日中国人の若年齢化」や訪日旅行についての書き込みユーザーにおける「北京市のランクダウン」という大きな動きをお伝えしています。また、滞在日数は縮小傾向にあるものの短期での訪日は大幅に減少、「じっくり日本を楽しみたい」という意向も感じられました。
このような意向に沿うべく、「じっくり楽しめる日本」の実現に向けた様々な取り組みの報道が見られました。
大阪府堺市の博物館では、ガイド音声や簡単な会話をリアルタイムで翻訳し、聞き手が装着する眼鏡に字幕を表示するという実証実験を行っており、中国国内で歓迎の声が報道されています。
また、青森では地吹雪体験の開催地が増加されるなど、各地ならではの「コト」が引き続き拡大、また富裕層の取り込みに向けた動きも活発化しており、滞在日数の増加への好影響が期待されるところです。
参考:
【特集】2017年国慶節、訪日中国人の動向(1)いつ、どこから、誰が来ていた?~滞在日数は「5日間」に集中~(出典:中国トレンドExpress)
富裕層旅行の国際商談会「ILTM」、2018年は瀬戸内地域のフォーラムも開催へ、12月に広島で(出典:トラベルボイス)
新宿の”京プラ”が超高級客室を増やす狙い(出典:プレジデントオンライン)
「日本にこんなサービスが!」=博物館の取り組みに中国から歓迎の声(出典:レコードチャイナ)
厳しい冬、あえて楽しむ 開催地7カ所に 訪日外国人のニーズ高く /青森(出典:毎日新聞)
訪日の旅に「農泊」体験…シェフと郷土料理も(出典:YOMIURI ONLINE)
訪日消費、倍増への道 実るか「超オモテナシ」(出典:日本経済新聞電子版)
外国人が萌える「ニッポン」はどこにあるのか~ゴールデンルートがすべてじゃない(出典:東洋経済ONLINE)