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【インバウンドニュースまとめ】「刺さる」コンテンツでさらなる消費喚起を狙え!

先週東京ディズニーリゾートは、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを大幅に拡張する方針を固めたことを発表しました。その投資額は3千億円規模に上り、訪日観光客を意識して「日本」的なテーマを取り入れることも検討しています。

また京都の企業がVRを活用したSF時代劇ショー事業を発表、投資額は約20億円で2020年をめどに東京に専用施設を設けるそうです。

今年の3月に閣議決定された「観光立国推進基本計画」において、2020年までに訪日外国人旅行消費額8兆円という目標が掲げられていますが、この目標を達成するためにはさらなる消費喚起が必要です。上記のようなこれまでにないコンテンツの開発は、今後もますます期待されるところではないでしょうか。

参考:
ディズニーランド大幅拡張 訪日客獲得に3千億円投資(出典:産経ニュース)
VR融合 時代劇ショー ワン・トゥー・テン、20年めど東京に施設 訪日客向け夜に公演(出典:日本経済新聞電子版)
「観光立国推進基本計画」を閣議決定(出典:観光庁)

中国コンテンツ市場の競争は激化?ピクサー映画が出だし好調

先週は、上記の他にも日本のコンテンツに関する情報が多く見られました。

日中国交正常化45周年にあたる今年、中国の青年アニメーター43人が日本を訪問、日本のアニメや漫画、動画や映画界のプロフェッショナルと交流を図り、SNSに情報を投稿しました。

また越境ECでは日本のフィギュアやアニメグッズ、漫画家関連商品の販売が開始され、日本のコンテンツに対するニーズや注目度の高さが伺えます。

一方で、ディズニー傘下ピクサーの映画「COCO(邦題:リメンバーミー」が中国で11月24日に公開され、興行成績はかなり好調な出だしを見せていると報じられています。コンテンツ市場の競争激化を予想させるのではないでしょうか。

トレンドExpressでは、中国で大人気のインフルエンサー「山下くん」を生み出したOffice339 CEOの鳥本健太氏を招いてセミナーを開催、中国市場向けのコンテンツを作る際のポイントや注意点について解説しました。

アニメをはじめとした日本のコンテンツは既にそのまま輸出されて中国で人気を得ていますが、その受け入れられ方は私たちが想像するものとは違うこともままあります。今後、インバウンドやクロスバウンド市場において成功するためには、中国人に「刺さる」コンテンツとはどういうものなのか、考えていく必要があるのではないでしょうか。

参考:
この40年間で中国人に影響を与えてきた「日本のドラマ・映画史」=中国メディア(出典:サーチナ)
中国人の心をつかむクリエイティブとは? インフルエンサー「山下くん」の仕掛け人が語る (1/2)(出典:ITmediaマーケティング)
ピクサー映画「リメンバーミー」が中国で大ヒットの予感(出典:Forbes JAPAN)
中国の青年アニメーター43人が日本訪問、5日間のアニメ交流の旅―中国メディア(出典:サーチナ)
まんだらけ、世界最大規模のショッピングサイトeBayに出店:越境EC
で世界の“OTAKU”に日本のフィギュアやアニメグッズを届ける!(出典:PR TIMES)
日本のポップカルチャーを世界に発信するTokyo Otaku Mode で、FUNDIY STORE商品の販売を開始!海外向けの販売を強化!(出典:エキサイトニュース)
日本のある深夜アニメが中国で「本当にリアル」と大反響、その理由は…―中国ネット(出典:@niftyニュース)

「金箔貼り体験」に「酒かすで育った牛」、地域ならではのコンテンツが続々

観光庁は30日、9月に国内のホテルや旅館に泊まった外国人の延べ人数は前年同月比13.4%増の573万人で、9月として過去最多だったと発表しました。福島県や熊本県、佐賀県、新潟県、岡山県の伸びが目立ったと報じられています。

新潟市では伝統工芸や文化を体験しながら旅を楽しむ「クラフト・ツーリズム」に注力し、伝統工芸品の観光コンテンツ化を試行しています。先週は金箔貼り絵体験ワークショップが開催されたそうです。

その他の地域でも、酒かすで育った和牛インスタ映えする風景など、特色を生かした新しい観光コンテンツ開発が進められています。今後どのようなコンテンツが訪日中国人の間で人気になるのか、トレンドExpressでは引き続きウォッチしていきたいと思います。

参考:
城崎温泉まさかの「外国人観光客36倍」その秘密(出典:ニコニコニュース)
9月の訪日宿泊573万人 福島県が2倍に(出典:共同通信社)
「源氏和牛」を足掛かりにインバウンド
呼び込み(出典:東愛知新聞)
新潟市、クラフト・ツーリズムに注力 インバウンド拡大へ(出典:産経ニュース)
日本の「里山」を海外へ発信、ジャパンタイムズが新組織設立、インバウンド観光客対応や異業種マッチングなどで(出典:トラベルボイス)
世界でも「インスタ映え」する南宮城4市9町を発表(出典:PR TIMES)