【訪日中国人に人気】熊本県の「黒川温泉」が観光スポットとして人気
トレンドExpressでは、一週間の中国ソーシャルメディアでの日本関連書き込み総件数の推移、および日本で「行った」「買った」「食べた」「買いたい」「したい」と言及されている投稿の件数を毎週集計しランキング化しています。また独自集計によるECサイト人気日本商品ランキングも週次で公開しています。
今週の【週次ランキング解説】では、2017年11月29日~12月5日の期間の日本で「〇〇したい」ランキングを取り上げます。
黒川温泉の人気、あのキャラクターが後押し
12月に入り、日本でも地域によっては雪が降るなど冬らしくなってきましたが、中国人旅行客にはどのようなコトが人気になっているのでしょうか。
TOP10で動きがあったのは2位の「温泉に入りたい」で、季節柄か先週3位からランクアップしています。特にここ最近温泉地として人気が高まっているのが熊本県の「黒川温泉」です。日本で「行った」ランキングでも人気が上昇しているのが見てとれます。
書き込みを確認すると、「昔ながらの温泉宿の雰囲気が良い」「1,300円でいくつもの温泉に入れる温泉手形や、浴衣レンタルなどがあり楽しめる」などがありました。さらに、黒川温泉でくまモンと一緒に写真を撮ったり、くまモンのお土産を選んでいる様子も見られました。くまモン人気が黒川温泉の人気を更に高めるのに一役買っているようです。
10位の「舞妓さんになりたい」は、先週15位から大きくランクアップとなりました。京都嵐山の写真スタジオ「STUDIO心」では、舞妓体験をすることが可能で、舞妓の恰好をして嵐山を歩きながら写真を撮るプランがあり、クチコミでも度々取り上げられている人気のスタジオとなっています。
中国にはない?!現存する城が人気
TOP10圏外で変動が大きかったものを見てみると、「お城に住みたい」が先週16位から12位にランクアップしています。
中国のネットニュース(宅宅新聞)によると、日本で人気の城は、1位が姫路城(14.3%)、2位が熊本城(9.5%)、3位が松本城(7.5%)となっています。その他、大阪城、彦根城、名古屋城、犬山城、竹田城、伊予松山城、弘前城がTOP10に入っています。
中国では城や城壁が昔のまま残っていることは多くなく、日本の城は魅力的に映るのでしょう。また、周りに公園があったり、商店街があったりと城以外にも楽しめる場所が多いのも人気の観光スポットになっている理由かもしれません。
また城は各自治体が管理しており、観光資源として無料バスの運行や、多言語対応ガイドブック、現地ボランティアガイドなどのサポートが豊富で、外国人観光客にとっても訪れやすい場所になっているようです。
書き込みに見る、日本のフォトジェニックスポット
今週17位にランクインしたのが「撮影をしたい」です。ランキングは一時に比べると下降傾向ですが、画像だけでなくミニ動画などもSNSを賑わせている昨今、フォトジェニックなスポットが中国人に好まれることは間違いないでしょう。日本の企業や自治体側も、誘致したい場所に写真映えするスポットを作ることや、画像や動画を活用してアピールしていくことが重要だと認識していることが、昨今の報道からも見て取れます。
クチコミを見てみると、日本の中でも、北海道の「白い恋人パーク」、「幸福という名前のバス停」、神奈川県の「箱根神社」、岐阜県の「養老天命反転地」、愛知県の「佐久島」などが写真映えする人気スポットとして話題にあがっていました。
「白い恋人パーク」は9月中旬より「行った」ランキングでも大きく順位を上げ、11月には30位前後まで来ています。そのほかのスポットもこれからランク上昇、あるいはランク入りしてくるのでしょうか?楽しみに待ちたいと思います。
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