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【インバウンドニュースまとめ】「地方×ディープ」が2018年のキーワード?

まもなく春節。訪日中国人消費を取り込もうと日本各地で取り組みが行われたり、また各地を訪れる訪日中国人の姿も報じられています。今回は、先週の「地方×訪日中国人」関連ニュースを追ってみましょう。

「中国人の行かないところ」を求めて

春節を前に、「中国人の行かないところ」を求めてニセコや青森、和歌山などを訪れる訪日中国人の様子が報じられています。特に中国都市部に住む方は、日本の田舎に心惹かれる傾向があるようです。

また、これまでの人気観光スポットとは一味違ったところが人気になっているようです。たとえば、地獄体験ができるという大阪の全興寺や、千葉の鋸山などがあげられていました。他にも立ち食い寿司や職人が手作りする小物など、いうなればディープなコトやモノが注目を集めつつあるようです。

一方で訪日中国人にすでに人気の札幌や福岡ではモバイル決済導入に余念がなく、関西でも受け入れ環境を整備する取り組みが進んでいます。今後ますます地方への拡散が加速していきそうです。

また越境ECでも、地方にスポットが当たっています。越境ECアプリ「豌豆公主(ワンドウ)」は、国内外で人気の日本酒「獺祭」の販売を開始、また地方企業の越境EC市場参入を支援し、日本各地にある優れた商品やこだわりの逸品・名品を中国に広めることに注力しています。

私たちも注目していなかったようなモノやコトが、世界に広がっていく日も近いのかもしれません。

参考:
取りこめ訪日客消費 中国携帯決済、福岡で導入相次ぐ 2月の旧正月前に キャナルシティ、アミュプラザなど(出典:日本経済新聞電子版)
札幌観光協会と協力してさっぽろ雪まつりでAlipay決済が可能に(ニッセンレンエスコート)(出典:payment navi)
関西観光本部 訪日客おもてなし、知恵絞る ニーズ取り込み、観光業振興(出典:毎日新聞)
訪日外国人に人気の観光体験ランキング(出典:PR TIMES)
「海のあるスイス」 富山、訪日客誘致へ観光ブランド(出典:日本経済新聞電子版)
ポッキーに「伊予柑」 グリコ、訪日客お土産需要も見込む(出典:日本経済新聞電子版)
春節目前 訪日中国人が向かう先(出典:YOMIURI ONLINE)
訪日客が見た日本の「地獄」 USJと並ぶ人気観光地に(出典:朝日新聞デジタル)
【Sakeから観光立国】昇龍道銘酒街道推進会議、20の蔵元参加(出典:SankeiBiz)
ミシュランより立ち食い寿司 中国の富裕層がはまる「ディープ日本」(出典:withnews)
外国人が次に目指す 「ディープジャパン」15選(出典:NIKKEI STYLE)
中国人観光客が青森に殺到~そのワケとは?(出典:ニッポン放送)
外国人富裕層を狙う新型地方リゾート計画は成功するか(出典:ニコニコニュース)
中国消費
者向け唯一の越境ECアプリ「豌豆公主(ワンドウ)」 旭酒造の日本酒「獺祭」で初の日本酒の販売を開始(出典:PR TIMES)
インアゴーラとGLコネクト、地方企業の越境EC市場参入を支援(出典:通販通信)

高まるビッグデータ活用ニーズ、PDCAサイクルを構築せよ

先週のニュースまとめでもお伝えしていますが、引き続きインバウンドにおけるIT技術取り込みの流れが進んでいます。先週は、省庁が保有する情報の公開を求める「第1回オープンデータ官民ラウンドテーブル」が開催されました。訪日外国人関連については、観光庁に対して「訪日外国人消費動向調査」調査項目の充実や、国税庁に対して訪日外国人の免税品購買データのオープンデータ化を求める意見があったそうです。

データの活用に対するニーズは高まっており、今後はデータに基づいた施策のPDCAサイクル構築が、成功のカギとなっていきそうです。

参考:
ぐるなびなどが省庁にオープンデータ化を求めるラウンドテーブル開催(出典:IT PRO)
あべのハルカス本店、最新IT技術取り込みで訪日客獲得(出典:日本経済新聞電子版)