【訪日中国人】中国人に人気の和菓子その理由は?SNS映え!2018年1月24日~2018年1月30日 日本で「食べた」ランキング
トレンドExpressでは、一週間の中国ソーシャルメディアでの日本関連書き込み総件数の推移、および日本で「行った」「買った」「食べた」「買いたい」「したい」と言及されている投稿の件数を毎週集計しランキング化しています。また独自集計によるECサイト人気日本商品ランキングも週次で公開しています。
今週の【週次ランキング解説】は、2018年1月24日~2018年1月30日の日本で「食べた」ランキングについて取り上げます。
和菓子業界の反撃!?「和菓子」が首位奪還!
昨年からの「食べた」ランキングにおいて、常にトップ3にランクインしながらも、「焼鳥」の厚い壁に阻まれてなかなか首位に立てなかった「和菓子」が、遂に2か月ぶりに1位の座に返り咲きました。
近年の和菓子業界は、春夏秋冬の季節行事に加え、クリスマスやハロウィン、バレンタインなど、日本でも多くのイベント商戦にも積極的に参入しています。店頭に並ぶ和菓子のモチーフも多様化しており、日本の風物詩を表現した元来の和風テイストのものから、思わず写真に収めたくなるような、ビジュアルを意識した斬新なデザインのものまで様々です。
さらに、コンビニ各社のチルドスイーツコーナーに季節に合わせた種類豊富な和スイーツが並ぶようになったこと、そしてそれが訪日観光客の口コミで広がったことが「和菓子」をランクアップさせた一因であると考えられます。
和菓子の「SNS映え」と「限定」のポテンシャル
中国では日本で「インスタ映え」というワードが流行する随分前から、WeChatやWeiboなどの「SNS映え」を意識した写真投稿が盛ん。近年は訪日観光客の増加および彼らのSNS発信力によって、中国に居ながらにして日本の新商品や限定品情報の収集力が高まっています。
日本の四季折々の風物詩を目と舌で楽しめる和菓子は、以前からSNSにも数多く投稿されていましたが、前述のように季節イベントに参加し限定商品を打ち出すようになると、感度の高い訪日中国人たちは、話題の限定品に素早く反応。SNS上に「サンタクロースのいちご大福を見つけたよ」、「期間限定品を無事GET」などのコメント、また「観光地の和菓子作り体験イベントに参加した」といった書き込みも見られ、その数も増加中です。
ただ、微博などを見る限りでは、見た目に関する投稿は非常に多いのですが、「味」に関するレポートが少ないのがやや気になるところ。今後は味覚、触感などの魅力を伝えていく余地はありそうです。
コスパに驚き!コンビニコーヒー
先ほど、和菓子とコンビニについて少し記述しましたが、日本のコンビニは豊富な品揃えやコンビニグルメのクオリティーの高さから、1日1回は必ず立ち寄りたいという重要なスポットのひとつです。某地方空港利用のツアーでは、滞在最後の立ち寄りスポットがドラッグストア&コンビニだそうです。
そこで今回のランキングで筆者が気になったのは、今週61位から49位までランクを上げた「コンビニコーヒー」です。寒い時期ですので、温かいコーヒーを手にバスやホテルに戻りたい、そんな気持ちもランキングに表れているとは思います。
しかし、実は日本でも人気のコンビニコーヒー、中国のSNS上ではそのコスパの高さに驚きをもって伝えられているのです。
数年前の中国では、コーヒーといえば砂糖とミルクが入った甘いものが一般的で、ブラックを好む人は少数派でした(しかも大半はインスタント)。
しかし、この10年ほどの間に、スターバックスコーヒーをはじめとする外資系コーヒーチェーンが中国全土に急速に展開したこともあり、ドリップコーヒーをブラックで提供するスタイルが広がりました。
こうして気軽に本格ドリップコーヒーが味わえるようになったのはいいのですが、その価格は日本円換算でおよそ1.5倍。全世界にチェーン展開するスターバックスでも、世界で一番高い価格設定と言われています。
これらの店舗が珈琲の価格の基準となっていることもあり、中国国内においてコーヒーは他の飲物に比べて割高感が否めません。この感覚で日本のコンビニコーヒーを購入すると、コンビニコーヒーのコストパフォーマンスの高さへの驚きは日本人以上、「6元(約100円)でこの品質!」といった書き込みがみられます。
ちなみに、昨年12月に上海にオープンした世界最大級の「スターバックス ・リザーブ・ロースタリー」に足を運んでみると、日本のコンビニコーヒーのコスパの高さを実感できます。
同店、オープンから3ヶ月経った今でも時間帯によっては入店制限がかかるほどの盛況ぶりで、店内はまるでスタバのテーマパークという雰囲気なのですが、ハンドドリップコーヒーと惣菜パンのオーダーで118元(約2000円)! まさに世界最高級のお値段なのです…。
こうしたありふれた商品の中国国内に比べてのお得感というのも、中国消費者に対する大きな訴求ポイントにもなりそうです。
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