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越境EC最前線!第4回 ~中国政府の規制の行方は? 今後の越境EC市場(2)~日本貿易振興機構

草場歩―ものづくり産業部・生活関連産業課課長代理

今回も引き続き日本貿易振興機構(JETRO)ものづくり産業部・生活関連産業課の草場歩課長代理にお話を伺っていきます。

前回は越境ECに対する日本企業の現状と、中国側の体制についての展望をお話いただきましたが、今回は、今後日本企業が中国EC市場で戦っていくための戦略や、今後の見通しなどを伺っていきます。

前回、中国では従来の貿易について関税を緩和していくという、中国政府の方針について伺いました。そうなると、価格面において越境EC内だけでなく、一般貿易による商品も競争相手になるように思われます。その中で日本の企業、メーカーが選ばれるためにはどうしたらよいでしょうか?

草場歩氏(以下、草場):まずは企業名や商品を「知ってもらう」ことが何よりも重要です。これから中国へ進出しようという企業の中には「越境ECに乗せれば売れる」という誤解があるように見受けられますが、商品を知ってもらわなければ検索もされないし、消費者の目に入らないということは切に伝えています。認知度を高めるブランディングを行っていってほしいと思います。

中小企業では現有の自社商品を中国で売っていきたい、という意識のほうが高いです。そもそもの商品のラインナップが多くはないので、自社商品の既製品を売ることが念頭に置かれがちです。その場合は、今ある自社商品が中国市場においてどの程度の位置に置かれるのか、を見て欲しいと思います。競合他社商品の価格帯、販売事例、利用シーン、といった形で、商品が現地市場でどう受け入れられるかを事前にリサーチすることはとても重要です。

またブランディングおいては「商標登録」を取ることを念頭に置いていただきたいと思っています。