【Inbound Now】日本の美容院で素敵になりたい?-「○○したい」ランキングから

トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。その中から「行った」、「食べた」、「〇〇したい」などインバウンドに関連したランキングをピックアップし、注目のキーワードを分析します。今回は「〇〇したい」ランキングから、日本で体験したい新たなコト消費に対する人気ポイントを分析します。

まずランキングトップ10はこちら。

2018年5月9日~5月15日「〇〇したい」ランキング

今週のInbound Word:「美容院に行きたい」

今回注目するのは、〇〇したいランキングで急上昇している「美容院に行きたい」です。

いつの頃からか中国人観光客がヘアカットに日本へやってくるという話。旅の目的が、モノからコトへ移ってきているとはいえ、本当にそんな人がいるのだろうかと疑いたくなりますが、どうやら本当の話であるようです。

口コミ件数の推移を見てみると、特に今年の春ごろから人気となっているようです。

【グラフ】トレンドViewer「美容院に行きたい」口コミ件数の推移

実際に彼らが来ているという美容院にも話を聞いてみました。

店のセレクトは口コミと検索

中国でも若い女性を中心に、ファッションへの関心が高まっています。比例するようにヘアスタイルにも気を使う女性が増えてきており、美容院にもこだわりを持つようになってきているようです。

これは、数多くの女性が爆買い以降に興味を持ったのが「美容」だったことが理由で、その中のひとつに「美容院へ行きたい」が含まれているというわけです。

モノを買うだけでなく自分自身を美しく磨くことに関心が高まり、訪日の際に美容室へ足を運ぶことに繋がっています。

日本の美容院はほとんどが予約制なので、旅前に自分の旅程に合わせて予約を入れなくてはいけませんが、多くは口コミやSNSで発信させた情報を元にひたすら検索。そしてここぞと思った店舗には、ウェブサイトを通じて個人で直接予約しています。また、中には提携会社経由で予約を入れている人もいるようです。

日本の美容室に来る客層は20〜30代の流行に敏感な女性が中心で、職業は会社員や経営者など様々。一人当たりの単価が高く、トリートメントなどの商材もまとめて買っていくのが特徴のようです。

微博やライブ配信で体験報告

ある中国人女性は、微博上で「日本に行く機会があったら美容室でヘアカットを体験しましょう」という記事を読んだことがきっかけで、自分も日本へ行くたびに日本の美容室で髪の毛を切ろうと計画。その詳細をブログにアップしています。

まずは行きたい店や気になる店の情報収集の様子から、Hot Pepper Beautyを使っての予約に挑戦するも日本の電話番号を持っていないことと、自分の名前のフリガナが分からないことで挫折してしまったことなど、詳細に記載されています。

値段表記されたメニューをアップすることも忘れてはいません。

髪を切る前には、担当の美容師さんが通訳アプリを使って、自分がしたい髪型の相談に乗ってくれたので、雑誌を見ながら、希望を伝えたそうです。ブログの最後には、担当してくれた美容師さんの名刺もアップ。旅行の最後には、パナソニックの髪に優しいドライヤーも購入して、アフターケアにも万全を期すことは忘れていません。

この女性のように事細かに写真付きでアップしている人やライブ配信する人も最近増えています。

  • シャンプーも丁寧で、温かいタオルで何度も髪を包んでくれた
  • 肩と首のマッサージまでしてくれた
  • 無料でドリンクを何種類も出してくれた

このような感動体験を綴ったブログが、新たな体験者の呼び水となっているので、某旅行代理店が美容院やネイルサロンへ行ける美容体験ツアーを売り出したところ、女性客の注目を集めたようです。

なぜ日本の美容室に行きたいのか

わざわざ日本に来て髪を切るのには、それなりの理由があります。

まずは自国の美容師のクオリティが低いこと。また、海外ではレベルの高い美容師は総じて高価格。カット料金だけみても、200ドル以上というのはざらだといいます。

それに比べて、日本ではカット料金は100ドル以下で、高レベルの技術力とホスピタリティ溢れるサービスが受けられるからです。

さらに技術レベルだけではなく、日本独自のデザイン性や細かい技術は、非常に評価されています。これらに加え、ここ数年続く円安により自国で切るよりもはるかに格安になることも影響しているようです。

増えている外国人観光客を担当して気づいたことがあるというサロンオーナーの話を聞きました。

それによると「彼らは自国にはない特別な期待感を持って来店してくださいますが、一方で本当に自分たちの事を理解してくれているのか、髪を任せて大丈夫か?という不安も持ち合わせているのを感じます」とのこと。

また、「文化や背景、習慣、趣向などさまざまな理解があって信頼関係が築けますし、なにより異なる言語同士で大丈夫なのか、担当の美容師は海外で働いた経験があるのか、どんなパーソナリティなのかをすごく知りたがっています」。

中国の美容院の技術やサービスのレベルが、まだまだ日本の美容院のレベルに及ばないこともあげられますが、わざわざ日本に来てまで美容院へ行くのには、技術的に素晴らしい美容師さんに施術してもらいたいことと、美容院の雰囲気や接客サービスを求めてのことのようです。

より詳しい中国情報はこちら
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