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【中国人気商品】中国人は疲れ目にお悩み!?ブルーベリーサプリメントに熱視線-「買いたい」ランキングから

トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。そのランキングから、注目の商品、注目のサービスをピックアップ。中国消費者がハマる背景を探ります。今回は2018年10月17日~10月23日「買いたい」ランキングから、中国の体の悩みを解決するサプリメントについて分析してみたいと思います。

まずは最新のランキングから

2018年10月17日~10月23日「買いたい」ランキング

今週の中国人気商品:「ファンケル ブルーベリー」

今回注目するのは、「買いたい」ランキング6位の「ファンケル ブルーベリー」です。

「ファンケル ブルーベリー」は、眼精疲労など、目の不快な症状改善に良いとされるブルーベリーエキスを配合したサプリメントです。

ブルーベリーに含まれる「アントシアニン」という成分が、目の網膜の働きを助ける「ロドプシン」というたんぱく質の再生成を助けると言われており、ブルーベリーエキスを配合したサプリメントは、「ファンケル」以外でも多数発売されています。

中国で社会問題化する目の悩み

近年、中国では医薬品やコスメ、美容など、さまざまなジャンルにおいて、「目元ケア」に関するアイテムが注目されており、売上も好調です。

背景には、日本以上にパソコンやスマホを使う機会が多く、視力の低下や眼精疲労、乾燥に悩む人が急増していることが考えられます。

さらに目の酷使が原因と思われる肩こりや頭痛など、身体の不調に悩む人まで…。これらのストレスや症状を緩和させるアイテムとして、「ファンケル ブルーベリー」が注目されているのです。

中国で「ファンケル ブルーベリー」を愛用する人の口コミを覗いてみると、自ら摂取して効果を感じ、父母や祖父母らへの贈り物として定期購入している人が多いことに驚きます。

「ファンケル ブルーベリー」の愛用者は、サプリメントに関心がある若い世代から、今後さらに幅広い層へ広がっていくことが予想されます。

空前のサプリメントブーム到来

健康志向の高まりとともに、中国国内でブームになっているのが「サプリメント」や「健康補助食品」です。

種類豊富なラインナップと安心・安全なイメージがある日本製が特に人気が高く、日常的に不足している栄養素を補ったり、美容のためのアイテムとして取り入れたり、身体の不調改善サポートに使用したり、幅広い用途に使われています。

 

人気の高まりとともに、問題となっているのが摂取方法です。

日本で購入するサプリメントの原材料名や摂取上の注意事項は日本語で書かれているため、詳しく理解しないまま摂取すると危険です。

また、ブログなどを見ていると、身体に良いものだからと、複数の「サプリメント」や「健康補助食品」を見境なく摂取したり、1日の摂取目安量を守らなかったり、無茶な飲み方をする人も見受けられます。

以前、中国国内で「目薬のさし過ぎは逆効果」という報道があったように、今後さらにブームが過熱することになれば、サプリメントに関する注意報道がなされる可能性が考えられます。

販売側も訪日外国人に対して、正しい摂取方法をどのように伝えていくかが課題となりそうですね。

人気メーカーは「ファンケル」と「DHC」

ドラッグストアには、さまざまなメーカーのサプリメントが販売されていますが、訪日外国人に圧倒的な支持を得ているのは「ファンケル」と「DHC」です。

スキンケアやコスメ用品での実績から女性を中心に認知・信頼度が高いこと、中国国内でも広く展開をしていることが要因だと考えられます。

両メーカーの多数あるサプリメントの中でも、特に訪日外国人に人気が高い商品は、ファンケルの「ブルーベリー」「カロリミット」「パーフェクトスリム」、DHCは「メリロート」「バージン ココナッツオイル」「コラーゲン」です。

Weiboなどの中国SNSでは、ダイエット中の人は「カロリミット」+「パーフェクトスリム」、むくみに悩む人は「パーフェクトスリム」+「メリロート」を併用している人が多く、それらの組み合わせは口コミによって一気に拡散され、今や『鉄板の組み合わせ』となっています。

健康的な美への追求意識が高まる中、日本のサプリメント人気はまだまだ続きそうです。