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【中国人気商品】中国でブームの兆し!「BABY-G」が90後・00後の心を鷲掴み!~「買いたい」ランキングから

トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。そのランキングから、注目の商品、注目のサービスをピックアップ。中国消費者がハマる背景を探ります。今回は2018年12月26日~2019年1月1日「買った」ランキングから、中国でロングスパンの人気を得ている日本のグッズについて分析してみたいと思います。

まずは最新のランキングから。

2018年12月26日~2019年1月1日「買った」ランキング

今週の中国人気商品:「CASIO BABY-G」

今回は、「買いたい」日本製品ランキングで20位の「CASIO BABY-G」に注目したいと思います。

「BABY-G(ベビージー)」は、アクティブウーマンのためにCASIOが展開するウォッチブランド「G-SHOCK」から生まれたカジュアルレディースラインです。

タフな機能性とデザイン性が若者を中心に人気があり、1990年代には一大ブームを巻き起こしました。

日本では1997年をピークにブームは陰りを見せますが、2009年頃から再び注目されるようになり、以降右肩上がりに出荷台数を伸ばしており、2013年には90年代の第一次ブームの出荷台数を上回るほどの人気を回復しました。

さらに近年は、今回のランキングを見ても分かるように、訪日外国人からも注目を集めており、免税店や取扱店で買い求める姿をみることができます。

古きは新しい!? 90後・00後に人気

今、90後や00後と言われる、90年代以降、2000年代以降に生まれた中国の若者たちに「BABY-G」が注目されています。

中国の越境ECアプリ「小紅書(RED)」の口コミを見ると、デザインやカラー展開が豊富であること、人気キャラクターやイベントとのコラボアイテムが充実していること、季節・数量限定のアイテムが多くコレクション性が高いこと、「G-SHOCK」とのペアモデルはカップルで楽しめることが人気の秘密のようです。

また、「BABY-G」誕生25周年を記念して発売されているBABY-G初代モデルの復刻版も人気があり、90後や00後にとっては25年前のデザインが一周回って「新しい」と感じるようです。

中国でも信頼される「CASIO」ブランド

「BABY-G」や「G-SHOCK」が若い人に人気の理由のひとつとして、「CASIO」の製品であることが挙げられます。

中国国内において、「CASIO」は日本の高級時計ブランドとして知られており、製品に対する信頼度も非常に高いのです。

中国国内の直営販売店では、ハイクラスの製品の取り扱いが多く、一般的には少々敷居が高いイメージがあります。

「BABY-G」「G-SHOCK」は、その「CASIO」の製品であり、価格も1万円ほどから購入することができるため、90後や00後の若者に人気があるというわけです。

中国女性の腕時計、狙いは「ファッションアイテム」化?

携帯電話の普及により、日常的に腕時計を身につける人は減少傾向にありますが、一方でユーザーは高級志向にシフト傾向があったり、コレクションをする人は増えていたりと、市場の売上金額には影響は少ないと言われています。

特に男性は良い時計を持つことにステイタスを感じる人も多く、高級時計への憧れは根強いものがあります。

 

しかしながら、街中で女性の手元をチェックしていると、腕時計をしている人は全体の5〜6割ほどでしょうか。日本も中国も若い世代で腕時計をしている人は特に少ないように思います。

腕時計着用の有無について10〜40代の女性にヒアリングをしたところ、しない派の多くは「時間の確認はスマホ。腕時計をする習慣がない」、する派では「時間の確認はスマホ、腕時計はアクセサリーとして身に付ける」、「学校や職場でスマホが使えないから腕時計は必要」という2つの意見に分かれました。

まだまだ上昇中の中国国内における「BABY-G」人気、その機能とスタイリッシュさを兼ね備えた商品は今後、世界の腕時計市場の盛り上がりに繋がっていくかもしれません。