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【中国人訪日観光】スタートは派生商品? 辛いもの好きがハマる辛子明太子~「食べた」ランキングから

トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。その中から「行った」、「食べた」、「〇〇したい」などインバウンドに関連したランキングをピックアップし、注目のキーワードを分析します。

今回は最新「食べた」ランキングから、九州地方の特産品、ご飯のお供としての人気もトップクラスのあの食品人気について分析します。

まずランキングトップ10はこちら。

今週の中国人気訪日クチコミ:「辛子明太子」

今回注目するのは、食べたいランキングで根強い人気を誇る「辛子明太子」です。

辛子明太子といえば、博多名物の辛いタラコのこと。その辛いタラコが中国人にも人気になっています。

もともと日本食ブームがきっかけで、その存在が知られるようになったのですが、訪日の際に辛子明太子を見つけると、ここぞとばかりに食しているようです。

白いご飯との相性抜群

日本の食卓には白いご飯が欠かせません。

海苔や梅干し、明太子など、ご飯のお供に欠かせない、自分だけのとっておきのおかずと一緒に食べている人も多いと思います。これだけでご飯が進むものだから、何杯でも食べてしまいそうです。

中国でも同じく白いご飯を食べる習慣があります。そんな食生活が似通っている中国人に、明太子、それもピリ辛の辛子明太子が人気になっているようです。

日本では広く海産物が食べられています。その中でもお刺身など、海産物を生で食べる習慣がありますが、中国人にとってこのような生モノはちょっと苦手。でも日本食ブームの影響もあってか、以前よりは生モノへの抵抗感も薄れてきているようです。

タラの卵巣である明太子は、中国人には馴染みのない食材ですが、日本食上級者には特に人気になっている食べ物。さらに辛いもの好きの中国人にとっては、辛子明太子は何よりのおかずになっているのです。

タラコパスタが火付け役? 手軽に食べられる辛子明太子

辛子明太子を食べ慣れてきた中国人のお気に入りは、明太子おにぎりや明太子パスタ、明太マヨポテト巻き、明太子マヨドレッシング焼き、高級な明太子1本丸ごとなど、多種多様です。

元来、辛いものに目がない中国人にとって、辛子明太子を知った時は、さぞかし驚きをもって受け入れられたことでしょう。

もともとタラコスパゲティが日本から伝わり、その独特な味わいと食感がジワジワ広がり市民権を得ていきました。訪日の際に、わざわざタラコスパゲティを食べにレストランへ足を運ぶ人がいるほどです。

そこから派生して、辛子明太子が認知され、食されるようになったのです。

食べ方のレパートリーも豊富な明太子ワールド

食事の際は、あれこれおかずを楽しむのが中国のスタイル。

そのため辛子明太子だけを1本、ご飯のお供にする食べ方はあまり好まないようで、前出のポテトに混ぜたり、炙ってみたりするなど、生で食べるのではなく少し加工した食べ方が人気のようです。

訪日の際に、定番のおにぎりなどは、コンビニで手軽に手に入れることのできるのも魅力のひとつのようです。

また、ポテトチップスやお茶漬け、インスタントラーメンなど、様々な加工食品として販売されています。もちろん、それらはお土産としても大人気。

ピリ辛で独特の食感の辛子明太子。中国人もこの味にハマると、やめられないのかもしれません。