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【中国人訪日観光】イベント化した中国発祥フードに訪日中国人も大喜び!?~「食べた」ランキングから

トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。その中から「行った」「食べた」「〇〇したい」などインバウンドに関連したランキングをピックアップし、注目のキーワードを分析します。

今回は5月29日〜6月4日の「食べた」ランキングから、そろそろ暑くなるこの時期に食べたくなる、日本の夏の風物詩の人気について分析したいと思います。

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今週の中国人気訪日クチコミ:「そーめん」

今回注目するのは、食べたいランキングで人気上昇中の「そーめん」です。

夏になると食べたくなるそーめん。そのそーめんが今、中国人の間で人気上昇中なのだとか。ラーメンでもうどんでもなく、そーめん。一体そーめんの何が彼らの心に刺さっているのでしょうか。

夏に恋しくなる「そーめん」も進化中

小麦粉を原料としたそーめんは、日本をはじめ東南アジアの麺料理のひとつです。

乾麺として流通しているので、1年中食することができますが、冷やして食べることが多く、日本では清涼感を求めて夏にいただくのが一般的となっており、今は抹茶や梅干し、伊予柑、オリーブなど、様々な食品を加えたバリエーションもあります。

また、そーめんはとてもヘルシー。冷やしたそーめんをおつゆでいただくシンプルなものが多いですが、季節の野菜やフルーツとあわせてフレッシュサラダ麺にしたり、シーフードや海藻をゴマソースで合わせると香ばしい味わいに。

トマトソースとの相性も抜群です。

もちろん温かく煮ていただくことも可能で、お好みの具や薬味をのせるなど、いろんな味わいが楽しめるのもそーめんの特徴です。

元祖はやはり中国。ただし暖かいものに限ります

そーめんは元々、古代中国から伝来したもので、元祖は福建省の「素麺」「索麺」といわれています。

なので、日本のそーめんに近いものが中国各地で売られていますし、乾麺なので、家庭でも簡単に調理できるとあって、本家である中国の食卓でも日常的に食されています。

ただ、日本のように冷たくして食べることはほとんどないようです。大半は、温かい油とタレであえたり、スープ麺にしています。

また日本ではカツオや昆布で出汁を取ったものをしょう油で味付けしたおつゆに薬味を入れていただきますが、元祖といわれる福建省では、煮込んでとろみをつけた汁麺がよく食べられているようです。

そーめんはイベント?中国に刺さるあの楽しみ方

日本では手ごろに楽しめる夏の風物詩として人気のそーめん。そして流しそーめんにして食べるのが人気です。

飲食店によっては流しそーめんのサービスを実施しているところや、風光明媚な景色を望みながら川の流れと一緒にそーめんを味わったりもできます。

半分に割った竹の中を、水と一緒にそーめんが流れてくるのです。これを箸ですくって、薬味とおつゆでいただくのですが、この風流な食べ方が中国人観光客には大人気。童心に返ったかのように喜ぶそうです。

旅のスタイルも体験型に変わって切るように、訪日の際の食事もより体験できる要素が入っているものが喜ばれるようです。

ひとつのイベントとして捉えることもできますし、家族で楽しむこともできる。いい思い出となること間違いないでしょう。とても気に入った人は、家庭でも流しそーめんができる流水麺機を買っていくことを忘れないようです。