【セミナーレポート】中国市場攻略の第一歩!SNS活用事例~中国SNS運用の胆とは~(3)微信(WeChat)企業アカウントで記事配信! 二つの形式
中国市場攻略の第一歩!SNS活用事例~中国SNS運用の胆とは~(2)では企業の中国SNS運用における失敗例を見てきました。本記事では微信(WeChat)の企業公式アカウントでの記事配信の基礎知識と心構えを取り上げます。
微信(WeChat)企業公式アカウント
微信での企業アカウントについての基本情報です。企業アカウントには、閲覧アカウントとサービスアカウントの二種類があります。2017年5月現在、アカウントの開設は中国資本の企業でないとできないことに注意が必要です。
閲読アカウントは配信回数に制限がない代わりに、「閲読サービス」のアカウントに集約されて配信されポップアップもないので、読者から主体的にアクセスしてもらわないと読んでもらえません。
【閲読アカウント】
赤枠のトークををタップすると、以下のように画面が開きます。
一方で、サービスアカウントであれば、友人と同じところに並びます。アプリを立ち上げた時に会話の一つとして並びますし、「未読」のバッチもつくので開かれる可能性もあがります。ただし配信回数は月に四回までと限定されています。
【サービスアカウント】
ロイヤリティを向上させる1:1メディアの光と影
最近はSNS上での対応の自動化も見られ、フォローに対する返答や位置情報に応じた配信が行われています。しかし自動化したコミュニケーションを一度投げるだけが、SNSを活用したファンとの交流とは言えません。
フォロワーの獲得は微信、微博どちらのプラットフォームでも重要ですが、フォロワーと1:1の関係を構築するメディアである微信では、よりその重要性が高まります。フォロワーのいない微博はたまたま検索した方の目に留まる可能性がありますが、フォロワーのいない微信アカウントは誰の目にも止まらないからです(!)
微信は1:1の関係が構築できるメディアで、この形式の最大のメリットは、ロイヤリティの向上が可能な点です。ロイヤリティの向上というとわかりにくいかもしれませんが、それはつまり、ファンはファンでも、リピートしてくれるファンを増やせる、という意味です。1:1のコミュニケーションでより商品を深く理解してもらうことで生まれる効果でしょう。
データを活用してユーザーの購買行動を知り、マーケティングに活かす手も!
微信には「WeChatPayment」という機能があり、この機能を利用したユーザーの商品購入データも、企業アカウントであれば利用できます。情報を発信するだけではなく、このデータ活用もぜひ行うべきです。
他にも微信(WeChat)には例えば、日本行の航空券を購入した方に対する広告配信できる仕組みもあります。次編で紹介しますが、微博(Weibo)と異なり、微信(WeChat)は主流ECサイトへの導線を持っていません。そのため広告配信での施策がポイントになります。
旅行とSNSの関係には、「旅行前の情報収集は微博(Weibo)」「旅行先では微信(WeChat)」という側面があります。インバウンド旅行客に対する店舗イベントやキャンペーン・値引きセールの情報配信が効果的であることは、小売店舗の実例もあり確かなようです。
本編では微信(WeChat)の企業アカウントの特徴と活用方法をご紹介しました。続く記事では中国版ツイッター、微博(Weibo)の活用についてご紹介します。
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【セミナーレポート】中国市場攻略の第一歩!SNS活用事例~中国SNS運用の胆とは~(4)人気再興の微博(Weibo)とこれからのKOL