中国トレンドExpress

【週次ランキング解説】2017年6月21日~6月27日 日本で「行った」書き込み件数ランキング

トレンドExpressでは、中国ソーシャルメディアのクチコミから日本で「行った」「買った」「食べた」「買いたい」「したい」と言及されている投稿の件数を集計しランキング化しています。また独自集計によるECサイト人気日本商品ランキングを週次で作成しております。

今週の【週次ランキング解説】では、2017年6月21日~6月27日の新浪微博上の書き込み件数をもとに作成した、日本で「行った」ランキングについて取り上げます。
(以下本文中のフォロワー数や転送数について、断りのないものは2017年7月12日時点のもの)

「行った」ランキング ~キーワードは「親子旅行」!人気のユニバーサル・スタジオ・ジャパン

グラフ:行ったランキング:1位沖縄4,967件、2位清水寺1,324件、3位札幌1,213件、4位奈良公園902件、5位ユニバーサル・スタジオ・ジャパン773件、6位通天閣752件、7位伏見稲荷大社642件、8位上野公園642件、9位日本橋631件、10位渋谷628件:分析期間2017年6月27日~6月27日

今週のランキングは経年で上位をキープしている「沖縄」「清水寺」「札幌」「奈良公園」が変わらずTOP4となっています。

5位の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」は先週との順位変動では大きな動きはありませんが、1年の動きを見てみると、今年の春節直前に順位を上げて(1月18日に7位にランクイン、1月11日の26位からの9ランクアップ)以降、15位~5位と順位を上げながら上位をキープしています。先週初めて自己最高ランクの5位を記録、その順位を維持した結果となっているようです。

また先月報じられたところによると、ユニバーサル・スタジオは大阪、シンガポールに続きアジアで三か所目となる北京ユニバーサル・スタジオの建設を予定しているそうです。

7月11日に中国の国家旅行局が発表したところによると、中国国内では青島、大連、三亜といった海辺の都市が人気となっているそうです。加えて、夏休みの旅行は親子旅行が多数派となっており、全体の42.2%を占める結果となっています。大手旅行サイトのCtripもシンガポールのユニバーサル・スタジオ・シンガポールを「親子ともに楽しめる」スポットとして紹介しています。

これからますます親子向けのお出かけスポットの盛り上がりが期待される中で、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは二年後には北京のユニバーサル・スタジオとの差別化が重要となるのかもしれません。

参考:
7月の親子旅行は全体の4割を超える(出典:網易新聞)(中国語)
世界最大のユニバーサル・スタジオ2020年に北京の通州に進出 (中国語)
新浪微博のCtripアカウントによるシンガポールのテーマパーク紹介 (中国語)

11位以下のランクアップが目立つスポット、岡山県の理由を考察

また11位以下でランクアップしたのは12位「大阪城」(全週16位)、13位「東京駅」(前週18位)、16位「圀勝寺(岡山県)」(前週22位)、19位「別府温泉」(前週28位)となっています。

岡山県の圀勝寺(こくしょうじ)は4月に開催されるつばき祭りが名物です。岡山県はほかにも夏のホタルや倉敷の歴史地区などの観光名所があり、岡山県の新浪微博アカウント(2017年7月12日時点フォロワーは4135)はじめ微博の中で折々に情報発信がされています。

6月8日には、岡山在住の二名のフォトグラファーにより撮影されたという青い海の写真が投稿され、この9枚の写真を紹介する投稿はリツイート196件となっています。観光客の心をひきつける「自然」を効果的に露出できていることがランクアップにも影響したのかもしれません。今週、都道府県別書き込み件数ランキングでは39位と順位は振るわないながらも、前週比の成長率ランキングでは13位につきました。徐々に注目の集まっている地域なのではないでしょうか。

会員限定でご提供しているランキングデータには、「行った」他のランキング詳細データに加え、都道府県別の書き込み件数ランキング、そして前週比の成長率上位3都道府県に関する書き込みユーザーの属性も掲載しています。会員企業の従業員様へ人数無制限でアカウント開設可能な「トレンドViewer」のお問い合わせは下記リンクからどうぞ。