「新浪微博」が生み出す新スタイルの中国エンタメとは? ~「会いに行けるアイドル」でインバウンド需要を喚起せよ!~

SNSで日本人男性が送り出す「エンタメ」、Kousukeのムービー

「中国版Twitter」と呼ばれる新浪微博は、テキスト、写真(最大9枚)、動画のアップロードできるマイクロブログです。新浪微博の最新の発表によると2017年第一四半期のMAU(月間アクティブユーザー数)は昨年同期比30%増加の3億4000万人に達しています。

そのユーザー数の多さは、微博の中で起こる「面白い出来事」を「エンタメ」たらしめ、さらには一大ムーブメントの造成にまで貢献しています。いわゆるこれまでの「エンタメ」とは少し趣が異なるのかもしれませんが、これから先の中国エンタメは、カンフー映画のような大作ものだけではなく手中のスマホにも存在するようになるかもしれません。

さて、微博が生み出す「エンタメ」とは何でしょうか? その一つに、微博のユーザーから多大なる注目を集めている一人の日本人男性、ユーザー名「Kousuke公介」さん(以下「公介」)が公開する動画が挙げられます。

新浪微博のフォロワー数はおよそ40万人。微博だけでなく、「bilibili」「秒拍」といった動画公開サイトでも数万、数十万のファンがいます。

公介は動画ではほぼ常にかぶりものをし、オーバーリアクションを連発します。必死にしゃべっている感のある中国語も含め、ファンからは総じて「かわいい」ととても好意的に受け止められているようです。

日本でも報道されたことがある「中国で知名度の高い日本人」山下智博さんと共に、今年の3月25~26日に福建省福州市にて行われたコスプレミーティングにゲスト出演をするため、中国に渡航していた様子が彼の新浪微博にアップされています。

ネットタレントのファンは女性多数? 男性アイドルの人気

日本では無名に等しいものの、中国SNSにおいて数十万のフォロワーを持ち、中国で一定の基盤を着実に築きつつある日本人の“ネットアイドル”はほかにもいます。特に男性の活動が顕著なようにも見えますが、これは微博の女性ユーザーが、微博のこういった有名人との交流に熱心であることが一因かもしれません。イベントで求めた彼らのサインをアップしたり、一緒に撮った写真をアップしたり、真似をした動画を投稿したりしている女性ユーザーは少なくありません。

ファンである女性たちは、日本人のネットアイドルがおすすめした食品を食べてその感想を投稿します。またネットアイドルが紹介する、あまり日本の観光ガイドブックなどでは掲載されていない場所に行き、彼らのおすすめの場所へ行った証をSNSにアップします。つい先日も、彼がおすすめしていたので豪徳寺に行った、というような書き込みが新浪微博で見られました。

中国SNS上の日本人ネットアイドルたちは、日本では中国ほど有名ではないため、日本のインバウンド市場に与える正確なデータはまだ存在していないようですが、潜在的な経済効果は爆買いよりも長期的でなおかつ多面的なのではないでしょうか。

コスプレをフックに、熱量をインバウンド需要に転化する

前述した日本人男性たちは、日本で言われる「アイドル」とは異なり、どちらかといえばコスプレイヤー的な雰囲気をまとっていたり、あるいはサブカルチャーへの造詣が深いことを感じさせる存在です。先に紹介した福州市のコスプレミーティングは、有名人のコンサートが開催されているのかと見まがうほどの規模、そして盛り上がりを見せていました。そんなイベントにゲスト出演する微博的「日本人アイドル」の存在感たるや、いかばかりでしょうか。

この数年、中国の方が抱く日本の主要なイメージは、「桜」「富士山」そして「コスプレイヤー」なのかもしれないと感じられるほど、中国現地の方の日本のコスプレに対する感度は高く、そのファンが傾ける熱量は大きいようです。こういった事象から、新浪微博というプラットフォームに存在する日本の「会いに行けるアイドル」的人材発掘及び開拓には、訪日中国人のインバウンド市場を活性化させるための有効な一手となる可能性が感じられるのではないでしょうか。

一時衰退をささやかれた新浪微博も今年度は盛り返しを見せています。中国人消費者への訴求に中国二大SNSの一つを利用しない手はないでしょう。今後のプラットフォームの動向にますます注目が集まりそうです。

参考:微博2017年第一四半期の財務報告(出典:新浪科技) (中国語)

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