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【訪日中国人に人気スポット】日本の伝統とお祭り気分が味わえる花火大会がインバウンドの目玉に

トレンドExpressでは、一週間の中国ソーシャルメディアでの日本関連書き込み総件数の推移、および日本で「行った」「買った」「食べた」「買いたい」「したい」と言及されている投稿の件数を毎週集計しランキング化しています。また独自集計によるECサイト人気日本商品ランキングも週次で公開しています。

今週の【週次ランキング解説】は、2017年12月27日~2018年1月2日の日本に関するリツイートランキングについて取り上げます。

日本の伝統とお祭り気分が味わえる花火大会がインバウンドの目玉に

まずは「日本関連書き込み件数」です。年末に向かって、減少傾向が見られます。

日本関連書き込みグラフ

続いて新浪微博で話題となっていた投稿の内容と、リツイート件数のランキングを見てみましょう。

順位 件数 内容
1 1,097 日本全国の花火大会をご紹介
2 406 北海道を代表する温泉地である登別地獄谷
3 298 鳥羽水族館のラッコさんは可愛すぎる
4 271 初詣の正しい参拝方法、参拝の流れを解説
5 270 日本を含んでいるビザ申請の流れ一覧
6 163 沼津市の観光スポットを紹介する動画
7 157 7日間の日本旅攻略
8 133 東京でウニを食べられる店オススメ
9 130 東京人形町『ぶたいち』での豚丼特上ロース特盛
10 129 2018年、一生記憶に残る日本の絶景10選 | ルトロン

1位になったのが、「感動するほど美しい日本各地の花火大会」の投稿です。夜空にきらめく色とりどりの花火の写真は一瞬で目を奪われるほど美しく、季節関係なく人々を魅了したのかもしれません。

日本で〇〇したいランキングでも「花火を見たい」は、夏になると上位の常連で、中国人旅行客が高い関心を寄せていることは間違いありません。

では、なぜ花火大会がこれほどまで人気となっているかをクチコミ情報から探ってみると、「日本の花火大会は音、風景、屋台など楽しめるポイントが多い!」「日本の浴衣着て花火大会に行くのが楽しみ」「中国にも花火はあるけどこんなに大きくないし、色も日本の花火はとてもカラフル!」といった声がありました。浴衣を着て花火を見るという体験だけでなく、風景や屋台など楽しめるポイントが多いイベントとして捉えられているようです。今年の夏に向けて、地方などへの集客の目玉として活用するのも良いかもしれません。

北海道旅行の目的地は登別温泉

2位にランクインしたのが「北海道に来たなら登別温泉地獄谷に行くしかない!」です。

「札幌」は中国人旅行者の行きたいランキングでも「沖縄」に次いで、常に2位になっている人気スポットです。札幌からそんなに遠くない登別温泉ですが、「日本で行った」ランキングでは右肩下がりが続いています。

そんな中、今週リツイートランキングで2位になった背景を見てみると、フォロワーが68万人いるパワーブロガーに取り上げられたことがきっかけのようです。コメントを見てみると、「雪の中で入る温泉って最高!」「登別の温泉宿は観光客が多くなくてゆっくりできる」などの意見がありました。

冬の寒い時期、温泉は旅行者にとっても関心が高いスポットであり、この記事をきっかけに、北海道人気も相まって登別温泉の順位が再び上昇してくるかもしれません。

老若男女、家族で楽しめる水族館ではラッコが人気

3位にランクインした「鳥羽水族館のラッコが可愛すぎる」という投稿は、エサの貝をプールサイドの床を使って叩き割ろうとしている様子が可愛らしいことから多くリツイートされました。地方の施設が話題になるには、今回のようにマスコット的な存在がいることは、強みとなるかもしれません。

日本で行ったランキングを見ても、水族館や動物園は人気となっています。クチコミを見てみると、水族館では「沖縄の美ら海水族館」のジンベエザメやバンドウイルカ、「下田海中水族館」の入り江で行われるイルカショー、動物園では「王子動物園」のパンダとコアラ、「旭山動物園」の空飛ぶペンギンなどが中国人旅行客にもウケているようです。日本の動物園、水族館は見せ方にもこだわっているところも多く、訪日中国人にとって老若男女、家族で楽しめるスポットとなっているのかもしれません。


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