【中国人気】メガネっ子、急増中!!メガネのケア用品に注目が集まる-4月4日~4月10日「買った」ランキングから
トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。そのランキングから、注目の商品、注目のサービスをピックアップ。中国消費者がハマる背景を探ります。今回は2018年4月4日~4月10日の「買った」口コミ数ランキングから、中国消費者に人気の顔を彩る新たなアイテムに関連した商品を紹介します。
今回の「買った」ランキングトップ10は以下の通り。
今週の注目Word:「メガネクリーナー」
メガネクリーナーを初めて使った時に誰もが感じる2つの感情、それはまるで別世界にいるように視界がクリアになる感動、そしてもっと早く「コレ」に出会っていたら…という思いでしょう。
今回は、「買った」ランキングで6位に「メガネクリーナー ふきふき」、10位に「メガネクリーナー 泡シャンプー」がランクインしました。そこで今回は、メガネクリーナー需要から見える中国のメガネ事情を考えたいと思います。
中国メガネ女子急増!メガネは欠かせないファッションアイテム
今や、おしゃれに欠かせないファッションアイテムとなっているメガネ。レトロ調の丸メガネは、トレンドに敏感な若者を中心に世界中で大流行中です。
今年2月に行われた平昌オリンピックで、カーリングの韓国代表キムウンジョン選手が「メガネ先輩」の愛称で話題となりましたが、同じくカーリングの中国代表マージンイー(麻敬宜)選手もまた、「可愛すぎるメガネ女子」として中国で人気となりました。
発端は、日本の大型掲示板5ちゃんねるで話題になったことが、中国で報じられたことでした。
WeiboなどのSNSを見ても、人気モデルやタレントたちだけでなく、一般の女の子たちのメガネ姿を見かけます。
スラリとした細身の体型で、メイクもナチュラル。そしてはっきりとした目鼻立ちの中国人女性は、アジア人の中で最もメガネ姿が似合うのではないかと、密かに筆者は思っています。
選ばれているのはやっぱり!?「小林製薬」
メガネの需要が高まるにつれて、求められているのがメガネのケア用品です。さまざまなメーカーからメガネクリーナーやメガネシートが販売されていますが、訪日外国人らがこぞって購入するのは、小林製薬の「メガネクリーナー ふきふき」です。
選ばれる理由は生産国が日本であること、そして小林製薬が中国国内でも名が知られており、信頼を得ていることが考えられます。10位にランクインしている「メガネクリーナー 泡シャンプー」もまた、小林製薬の製品です。
中国の世界最大のオンラインショッピングモールであるTaobaoでも、中国製のアイテムを中心に多数のメガネケア用品が売られていますが、やはり人気は日本製のもの。
価格は中国製の1.5〜3倍ほどと、かなり割高ですが、「日本製」「安心」「安全」というキャッチコピーが添えられ多くのユーザーが購入しています。
およそ10年前はメガネ購入は市場が一般的
2000年前後、人々が中国・上海でメガネを購入する際に必ずと言っていいほど訪れていたのは、上海駅または上海南駅近くにあるメガネ市場でした。
ビル1棟すべてがメガネ店で、ショウケースに並べられたフレームを選んで価格交渉、壁に貼られている簡易的な視力検査表を見ながら度数を合わせてもらう購入スタイルです。
安いものはレンズ込みで50〜100元(800〜1000円)ほどで購入できますが、度数表記が日本と中国で異なるため、当時日本から持参したメガネと同じ度数のレンズがなく、見え方の細かい調整にとても苦戦した覚えがあります。
JINS進出でローカルメガネ店のクオリティがUP!
中国で一般的だったその簡易的な販売方法が大きく変わるきっかけとなったのが、2010年に日本のメガネブランド「JINS」の進出です。
デザイン性の高いフレームと機械を使った正確な視力測定ときめ細やかな見え方の調整、そしてフレームとレンズをセットにした統一プライスの明朗会計がヒット。
1号店となる上海環球金融中心(SWFC)の店舗には多くの人が訪れ、長らく入店制限がかかるほどでした。今では、中国国内22都市に約130店舗を展開しており、拡大を続けています。
このJINS人気を皮切りに、中国のローカルメガネ店でもデザイン性の高いフレームを揃える店舗も増え、徐々に視力測定の機械の導入が進みました。
今では、あの雑多だったメガネ市場が、JINS風の店舗が立ち並びファッション性の高い空間となっています。
中国では、経済的な理由や購入店舗が近くにないという理由で、メガネが必要でも所有していない人々が多数いると言われています。発展著しい中国では、このような人々にもメガネの普及が広がっています。今後、しばらくはメガネ及びケア用品の市場拡大が続くでしょう。