【訪日インバウンド】飲むだけじゃなく、お茶をたてたい!中国人に人気「○○したい」ランキングから

トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。その中から「行った」、「食べた」、「〇〇したい」などインバウンドに関連したランキングをピックアップし、注目のキーワードを分析します。今回は「〇〇したい」ランキングから、日本の茶道に対する憧れを探っていきます。

まずランキングトップ10はこちら。

4月18日〜4月24日「○○したい」ランキング

今週のInbound Word:「お茶をたてたい」

今回注目するのは、〇〇したいランキングの上位に必ず入っている「お茶をたてたい」です。

「お茶をたてたい」は、常にベスト10にランキングされるほど人気になっています。

「お茶をたてたい」ランキング推移

しかしよく考えてみると、中国と言えば「お茶の国」と言っても過言ではありません。それにもかかわらず、日本のお茶・抹茶に興味を持つのはなぜなのでしょうか。

今回は中国人の抹茶に対する思いを深掘りしてみようと思います。

お茶を「体験」したい!

ここ最近は、以前よりも数多くの人が個人旅行で日本を訪問するようになりました。彼らは団体旅行のショッピング三昧なツアーとは一線を画し、思い思いに旅程を組み、スケジュールを「日本で体験したいものリスト」で埋めていくのです。

そこに「お茶をたてる」が含まれています。

お茶を入れるときのプロセスが面白いという意見もあります。

日本の茶道では茶器に抹茶を入れた後、底の抹茶を分散させるようにゆっくり混ぜ、茶筅を使って攪拌していきます。

この茶筅を使ってお茶をたてることは、日本の茶道固有のものであるため中国では体験できません。

大好きな抹茶を自分でたてることで、その味を存分に楽しみ、旅の思い出となるのです。

中国茶道と日本茶道、何が違う?

中国人だけに限らず、日本を訪れる外国人は抹茶が大好きです。

しかし、前述のように中国はお茶の国です。自国内には烏龍茶や龍井茶など数多くのお茶が味わえるのに、日本の抹茶の何がそんなに彼らを魅了するのでしょう。

茶に対するこだわりという点では、中国と日本には共通点も数多くあります。

日本では、作法や、庭、空間のつくり、茶道具といった形式や演出にこだわることで、茶を芸術の域まで深め、わび、さびの精神を体得しようとしています。

また中国でも、景色や音を聞きながら茶を味わったり、湯の中の茶葉を目で楽しんだり五感を使って茶を楽しみます。

双方とも、「お茶を飲む」という行為が、単に味覚だけのものではなくなっているのです。

中国茶道「巧夫茶」は日本とは全く異なるスタイル

しかし、同時に相違点もあります。中国にも古くから茶道がありますが、中国の茶道はお茶を入れたり飲んだりするときの精神のあり方そのものを茶道と呼びます。

中国では茶を飲むことを通して、人との交流を深めることや、身や心を清らかにすることに重点を置いているのです。

とにかく抹茶が好き

日本で抹茶といえば、茶道で用いられるのが一般的です。それ以外では、抹茶ケーキやクッキー、アイスにチョコレートなど抹茶入りのスイーツに使われたり、塩に混ぜて抹茶塩として天ぷらなどに使われます。

そのなかで「抹茶スイーツ」は中国人にも非常に受けています。

抹茶スイーツは年齢性別を問わず人気

今でこそ中国にも抹茶を使ったスイーツが普及していますが、日本のそれとは美味しさが格段に違います。そんなこともあり、日本に来た暁には、抹茶を使ったスイーツを食べることも定番になりつつあります。

また、おみやげの定番としてよく買われるのが、キットカットの抹茶味、そしてチロルチョコの宇治抹茶もちが人気となっています。

「キットカット(抹茶味)」ランキング推移
こうした抹茶ブームも相まって、茶道への興味が高まり、体験へと向かうわけです。

この「お茶をたてたい」というクチコミ、「抹茶を使ったスイーツは、どこでも食べることができるけど、専門の道具を使ってお茶をたてるのは、日本でしか体験できない」。そんな思いの表れと言えるでしょう。

より詳しい中国情報はこちら
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