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洗濯洗剤のこだわりの香りと洗い上がりに虜!?-「買いたい日本製品」ランキングから

トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。そのランキングから、注目の商品、注目のサービスをピックアップ。中国消費者がハマる背景を探ります。今回は2018年5月16日~5月22日の「買いたい」ランキングから、中国からひそかに注目されている日本の日用品にスポットを当てます。

今回の「買いたい」ランキングトップ10は以下のとおりです。

2018年5月16日~5月22日の「買いたい」ランキング

今週の注目Word:「香りつづくトップ」

「香りつづくトップ」は、ライオンが販売する、イヤなニオイをすっきり落とし、洗いたての香りが長続きする、白さと香りにこだわった柔軟剤入り液体洗剤です。

中国国内でも日本製の洗濯洗剤は、さわやかな香りと心地よい洗い上がりが好評で、越境ECや日本からの輸入製品を扱う百貨店などでも人気が高い日用品のひとつです。そのなかで「買いたい」ランキングで6位にランクインしているのが「香りつづくトップ」。今回はその人気の秘密を中国での洗濯洗剤事情からご紹介したいと思います。

訪日中国人もビックリ!? 種類豊富な日本製の洗濯洗剤

ランキングでは「香りつづくトップ」がピンポイントに挙げられていますが、訪日外国人たちがドラッグストアやスーパーの洗濯洗剤コーナーに行くと、商品の種類の多さに驚くことでしょう。

大手ドラッグストアの店頭には、洗濯洗剤がおよそ30種、柔軟剤はなんと60種以上の取り揃えがありました。

中国国内では洗濯洗剤といえば代表的なメーカーのものが3〜5種類ほどあるのみです。洗濯物の種類や好みの香りによって、洗濯洗剤を「選ぶ」ことができるのは、他国を見ても珍しいかもしれません。キレイ好きな日本人のこだわりを感じることができますね。

ランジェリー用洗剤がSNSで話題

中国のSNSの口コミで人気を集めており、今後ランキングへの登場が期待できるのは、「女性用 ランジェリー用洗剤」です。

生地を傷めず、肌にやさしい成分の製品、経血・おりもの汚れに対応した製品が話題となっています。

今、中国では洗剤に限らず、食品や医薬品、日用品など、細かいニーズに合わせた商品が求められているのです。

注意:日本製洗剤を中国で使うと……

さて筆者が中国・上海で生活をしていた頃、洗濯機がパワフル過ぎるのか、水の問題なのか、洗濯時の衣類の傷みに悩まされていました。仕上がりのゴワゴワ感や黄ばみ…。そういったものを軽減するために、日本製の柔軟剤入り洗濯洗剤(粉末)を使用することにしました。使ってみると現地メーカーの製品よりも香りが良く、仕上がりもフワフワ感が増し、大満足で使い始めたのです。

しかし、この話を中国で浄水器サービスを提供しているメーカーの担当者にしたところ、中国で日本製の洗剤を使用することについて、興味深い話をしてくれました。

「日本の水は軟水、中国の水は硬水という違いがあります。日本製の洗剤は、日本で使用することを前提として商品開発をされています。硬水では洗剤が溶けきれずに、洗浄力が落ちたり、衣服に残った石鹸かすが肌トラブルを引き起こしたりすることがあります。さらに、残った石鹸かすが洗濯槽や浄水器に付着して故障の原因になっていることが多々あります。メーカーとしては、ご利用のお客様には、できるだけ現地の洗剤を使っていただくことをおすすめしています。」

日本の洗剤を高く評価してもらえるのはうれしい限りですが、中国で日本製の洗剤を使ってもらう場合は、なにかしら注意点をお伝えすることも必要なのかもしれません。