中国トレンドExpress

【中国人気】再び人気の兆し!世界的人気を誇る「キティちゃんグッズ」-「買いたい」ランキングから

トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。そのランキングから、注目の商品、注目のサービスをピックアップ。中国消費者がハマる背景を探ります。今回は2018年9月5日~9月11日の「買った」ランキングから、日本発、世界に羽ばたいたあるキャラクターグッズのニーズを探ります。

まず最新のトップ10はこちら。

2018年9月5日~9月11日の「買った」ランキング

 

今週の注目Word:「キティちゃんグッズ」

今回注目したいのは、「買いたい」ランキングで15位となった「キティちゃんグッズ」です。「キティちゃんグッズ」は訪日外国人にも人気が高く、お土産の定番となっています。

キティちゃんとは、言わずもがな、サンリオを代表する大人気キャラクター。現在、ライセンスを取得したグッズは年間5万種類を超え、販売する国と地域は70カ国を超えると言われており、もはや世界で最も有名な『猫』と言っても過言ではありません。

今回は、キティちゃんの他、日本のキャラクター人気について考えたいと思います。

お土産の定番、ご当地キティが人気

日本の観光地で定番となっている、ご当地キティ。行く先々で出会う、様々な姿に扮したキティちゃんグッズは、旅の記念やお土産についつい購入してしまいますよね。

各地の名産や観光スポットとコラボした限定アイテムは、日本人観光客はもちろん、訪日外国人にも大人気!SNSには観光スポットやグルメの写真とともに、ご当地キティグッズも多数アップされています。

これらのご当地キティを求めて、その地を訪れるキティファンも多く、改めて中国でのキティちゃん人気に驚かされます。

 

また、ご当地キティは日本を飛び出し、中国国内でも蟹や小龍包、チャイナ服を着た北京や上海などのご当地キティがあり、こちらは日本人観光客に人気のキティちゃんグッズになっています。

中国国内の大手企業とのコラボも続々

今年の5月と6月には、中国国内のマクドナルドにおいて、ハッピーセットのおもちゃに「キティちゃんグッズ」が採用され、大フィーバー!おもちゃ目当てに子どもだけでなく、大人もハッピーセットを買い求める姿が見かけられました。

 

中華圏全体でもキティちゃん人気は根強く、香港ではキティちゃんが2008年から国土交通省の観光親善大使に任命され、オフシャルイベントなどでプロモーション活動を行っています。

台湾では、エバー航空の機体にキティちゃんをはじめとするサンリオキャラクターを描いた「ハローキティジェット」を、日本~台湾間で運行しています。

キティちゃんに会いに行く訪日外国人

今週の「行った」ランキングには、キティちゃんをはじめとするサンリオキャラクターに会える、東京都多摩市の「サンリオピューロランド」が49位にランクインしています。

テーマパークとしては、16位の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」に次ぐ、2番目の人気となっています。

 

また、中国の大手旅行サイト「Ctrip」では大分県の観光ツアーとして、別府や湯布院などの温泉地ツアーとともに、サンリオが運営する「ハーモニーランド」を訪れるツアーが2大トップで並んでいます。

中国国内のキティちゃん人気に伴い、2015年には中国浙江省湖州市安吉県に日本以外、初となる海外ハローキティーパークが誕生しました。「Ctrip」内には3891件の口コミがあり、「とても良かった」「良かった」の評価が3343件で、5点中4.5点という高い評価を得ています。

中国国内で「ゆるキャラ」が大活躍

アニメや漫画とともに、日本の文化のひとつとなっている「ゆるキャラ」も、中国国内で徐々に認知が高まっています。

中国国内のイベントなどでは、都道府県のアピールにゆるキャラが登場し、盛り上げに一役かっています。

特に中国国内の『出現度』が高く、認知度が高いご当地公認ゆるキャラは熊本の「くまモン」、愛媛の「みきゃん」が挙げられます。

イベントでは、キャラクターが登場すると、子どもたちだけでなく、老若男女の幅広いファンたちがキャラクターを囲み、芸能人さながらの人気を集めています。

千葉・船橋の非公認キャラクターの「ふなっしー」は、2015年上海国際映画祭の一環で開催された日本映画週間の親善大使に任命され、日本映画の魅力をPRする大役も務めました。

熊本県の認知に貢献する「くまモン」

中でも「くまモン」の認知度はゆるキャラの中でも群を抜いており、偽物グッズまで作られています。街中で白い「白くまモン」を見かけた時の衝撃は、今でも忘れられません。

中国国内のくまモンの人気に伴い、熊本県の認知も上がっており、熊本地震が発生した際には、SNS上で「くまモンの熊本県が大変なことに!!」という書き込みが多数見られました。

熊本県を訪れる訪日外国人の数も年々増えており、滞在中のSNSでは街中に溢れる愛らしいくまモンがたくさんアップされています。ご当地キャラクターを使った、都道府県PRの大成功事例と言えるでしょう。