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【訪日中国人】話題のロボットレストランに行きたい!―「〇〇したい」ランキングから

トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。その中から「行った」、「食べた」、「〇〇したい」などインバウンドに関連したランキングをピックアップし、注目のキーワードを分析します。

今回は2018年926日〜102日「行きたい」ランキングから、日本の科学技術を詰め込んで作り上げた新たなスポットの人気について分析してみたいと思います。

まずランキングトップ10はこちら。

2018年9月26日〜10月2日「行きたい」ランキング

今週の中国人気訪日クチコミ:「ロボットレストランに行きたい」

今回注目するのは、○○したいランキングで上昇中の「ロボットレストランに行きたい」です。

 

旅のスタイルが体験型へ移行してきた中国人観光客の中でも、ここを訪れることをお目当てにしている人が増えているようです。

英語圏の訪日外国人に大人気のスポットに

開店当初は元気のないサラリーマン向けにショーを披露する目的で始まったロボットレストラン。しかし、いざ蓋を開けてみると、外国人客が大半を占めることに。そこでインバウンドに方向転換、月間で2万人近い外国人客が訪れるまでになっています。

このロボットレストランでは、巨大ロボットと女性ダンサーによる、世界でもオンリーワンのダンスショーが楽しめます。

高さ3.4mの巨大女性アンドロイドやアメリカからやってきたロボット、小型のロボットダンサーと、ダンサーチームによる戦いが見所です。

ダンサーたちは和太鼓を打ち鳴らし、異次元空間を行き交いながら、戦車や戦闘機に乗ってロボットと一緒にダンスパフォーマンスを繰り広げます。

このショーが外国人、特に欧米人に受け、海外メディアに紹介されたり口コミで広まったことも大きく、店を訪れる客のほとんどが外国人になっているようです。

行きたい中国人観光客、実はたくさんいる?

まだまだ英語圏から訪れる人が多いこともあり、中国人観光客の姿は極々僅かのようです。

英語圏の人たちの多くはトリップアドバイザーやFacebookの書き込みをきっかけとして来店しているようで、これらのツールを活用している台湾からの観光客も伸びているようですが、中国大陸からの観光客はまだまだその数に及びません。

理由として、旅行スタイルがモノからコトへ移行しつつありますが、まだ買い物を楽しみたいという人が多いことも影響しています。

きらびやかなステージで繰り広げられるショーは、中国人観光客には少々刺激が強いのかもしれません。

しかし、このロボットレストランは、中国人観光客の欲求を満たしてくれる要素が色々と揃っています。

誰かに自慢したくなるような場所、限定のコンテンツであること。ロボットレストランは外国人観光客に、ここでしか得られない体験を与え、魅了してくれるのです。夜にエンターテインメント性の高いスポットで楽しむことが限られている日本において、このロボットレストランは訪日外国人の欲求を満たしてくれるのです。

ショーはロボットだけでなく、ダンサーによる迫力あるパフォーマンスが増えており、スピーディーな展開で観客を飽きさせない内容になっています。

さらにロボットレストランの内装はカラフルで派手なことが特徴になっており、写真撮影やSNSへの投稿にうってつけなのです。

もちろんショーの終わりにはロボットやダンサーとの撮影も可能。これだけの要素が揃っていれば中国人観光客のハートをがっちりとつかむ日はそう遠くないのかもしれません。