【ダブルイレブン】 中国に新たな大学設立も? ダブルイレブンキャンペーンに中国が熱“狂”
気が付けばすっかり秋である。
編集長「秋だな~。秋っていえばいろんなイベントがある時期だよなぁ。秋祭りだろ、収穫祭だろ、あと、祭りだろ。」
出店で買うビールの味を想像しながら神楽坂を忙しそうに散歩する編集長。すると、例の如く編集Aが必要もなく走ってくる姿が見える。
編集A「編集長、大変です!!」
編集長「やれやれ、話を聞くか。」
こうして編集部に戻って打ち合わせを始める2人であった。
編集A「T-Mallは今年、なんとダブルイレブン向けに大学を開校したようです!」
編集長「なに!アリババはついにそこまで!確かにジャック・マーも経営者を辞めて先生になりたいって言ってたよな!!」
編集A「しかもネット大学なんです!」
編集長「なに!?ネット大学!さすがはITの申し子・アリババ。マーちゃん、そこまで来たか!いやいや、昔っから見どころがあると思ってたんだ。」
編集A「え?知り合いなんですか、ジャック・マーと?」
編集長「いや、ぜんぜん。その影に近づいたこともない。」
編集A「黙れ!」
編集長「…はい。」
編集A「バカなのは置いておいて、これを見てください。」
編集長「それを言うなら“バカなこと言ってないで”じゃねぇのか?まぁいい。どれどれ。」
そうして編集Aのパソコンをのぞき込む編集長。そこに映し出されていたのは…。
ついに明かされる?アリババの新たな大学!
編集A「これです!」
出所:http://wmy-ad.com/tmall/20181111-xiaoyuan/index.html(スマートフォン版)
編集長「猫省理工学院(ニャサチューセッツ工科大学)……。これ、完全にダブルイレブンの攻略宣伝じゃねぇか。」
編集A「えへへ(∀`*ゞ)☆」
編集長「可愛くしてもダメ。」
編集A「でも見てください!すごいんですよ。いつもの紅包、去年よりもはるかに多い量が。攻略紹介だけで、なんと14ページに渡ってるじゃないですか!」
編集長「どんだけ紅包作ってんだよ!これってあれだな、去年ダブルイレブン数学とか言われたことの自虐ネタだよな…。で、どんなキャンペーン内容なんだ?」
編集A「わかりません!」(キッパリ)
編集長「ヲイ。」
仲間を集めてバトろうぜ! 予約商品を無料ゲットだぜ!
編集A「なかでも、PKっていうのが人気らしいんですが…。」
編集Aがメモを見ようとしたとき、その携帯に着信音が。すぐさま携帯を開くA。何やら熱心にチャットを始めている。
編集長「おいおい、仕事中に…。」
と言いつつ待つ編集長。
5分経過
編集A「………」
編集長「………」
10分経過
編集A「………」
編集長「………」
20分経過
編集長「………」
45分経過
編集長「話続けろ!このコーナー読み飛ばされるじゃねぇか!」
編集A「わかりました!今、ようやくルールがわかりました!PKに参加している友人に教えてもらったんです!」
『簡約2018年ダブルイレブンPKゲームルール』
- 仲間を集めてチームを作る(5人一組)
- 他のチームと戦う
- 戦い方は、メンバーの友達から「いいね」を集めて、それをエネルギーにする
- エネルギーが多い方が勝ち(簡単に言えば、チーム全体のいいねの多い方が勝ち)
- 毎日1回対戦できる。対戦相手はシステムがランダムに選ぶ
- 1位になると、5人のショッピングカート(予約商品)がすべて無料でもらえる
編集A「すごいでしょ!優勝すれば欲しかった商品、総取りですよ!国慶節に流行った錦鯉みたいじゃないですか!!」
編集長「まぁ確かにそうだけどな。結局、ライバルは何百、何千万、ひょっとしたら億単位とかになるんじゃないか?1位になる確率って、相当なものみたいに聞こえるがな。」
編集A「まぁそうですけど…。でもでも、友人に送った“いいね”は、なんと割引ポイントになって、ダブルイレブンの買い物で割引が受けられるんですよ!!チームで集めた“いいね”はメンバーで頭割りになりますけど。」
編集長「お、そりゃいいな。どのくらいもらえんだ?」
編集A「100“いいね” で1元割引になります!」
編集長「……ってことは、200元割引してもらうには…。」
編集A「20,000“いいね”ですね!5人のチームの場合は、4,000いいねずつ、40元の割引が貰えます!」
編集長「がんばれよ。」
編集A「ヤです!」(キッパリ)
ルールが分からなくても盛り上がるPK。だってダブルイレブンだもん
―その日の深夜、自宅でダラダラする編集。すると突然スマホが鳴る。開いて見てみると…。
編集A「ん~なんだ、こんな夜中に。バカ編集長がなんかやったのか~???」
携帯を見るとWeChatのグループで中国の友人たちが盛り上がっている。
―Wechatグループの会話―
Aの友人G(以下:G)「今PK中、みんな“いいね”を、エネルギーを私にちょうだい!」(T-mallのurl付)
Aの友人Z(以下:Z)「いま協力したよ!けど、ゲームルールは全然分からん(泣)。」
G「ありがとう!実は私もよく分からないんだけどね~。」
編集A「え~~~。まぁいいや、“いいね”しとこう…。ポチっと。おやすみなさいzzz。」
―翌日、編集部にて―
編集A「おはよ~ございますぅ~。」
編集長「ん、えらく眠そうだな。」
編集A「なんか、いろんな友人がダブルイレブンのPKにハマってて。夜中、ずっとWeChatで起こされちゃいまして……。」
と言っている間にも鳴る編集Aの携帯。
―Wechatグループの会話―
別の友人Xさん(以下:X)「あのね、5人で1チームを作って、毎日いいねを押したり集めたりするの。集めたいいねは、エネルギーになるんだけど。そしてランダムに別のチームとPKするの。で、私のチームは左側ね。」
Z「勉強になった!今の解説を見て分かった!本当によくわかんなくて~。」
X「私も別のグループのママ友から音声で(WeChatの録音機能)説明してもらったの(汗)。」
Z「ルールが複雑すぎるのよね。パッと見ても文字がいっぱいで、なんだかダブルイレブンへの情熱が薄れてきたわ。」
G「100エネルギーで1元の値引きになるらしいよね。こんなに頑張っても、最後は多分たった数元にしかならないなんて…(泣)。」
編集A「じ(じゃあやめろよ…)。はいはい、わかりました。“いいね”すればいいんでしょ。ポチっと…。」
―さらにその翌朝―
G「【今PK中、いいねを押して私にエネルギーをちょうだい!】T-mallのurl」
X「【今PK中、いいねを押して私にエネルギーをちょうだい!】T-mallのurl」
編集A「あんたら2人、あんだけ文句言っておいて今日もやるんかい!」
と半ギレしつつ、“いいね”してしまう編集A。
―さらに翌々日の朝―
X「昨夜私は寝落ちしてたんだけど、友人から電話がかかってきて起こされた。“いいねを押して!PK 81対79なの!”って…。もう目まいがする…。」
Z「そこまで頑張るの?!」
編集A「でしょ。もうやめればいいのに…。」
―さらにその次の日―
X「【今ダブル11挑戦を参加中、いいねを押して協力してください!】T-mallのurl。@Zさん、新しい相手が来た!(笑)」
Z「“いいね”押した!でもやっぱり意味が分からない~。」
X「分からなくていい、いいねさえ押してくれれば!」
Z「ダブルイレブン、私はただ安く買い物をしたいだけなのに~(泣)。去年は“なんとか金”だったっけ?」
X「そう。去年私は参加しなかったけど、知り合いのママ友は100元分ゲットできたらしい!」
Zさん「凄い!馬パパ(アリババのCEO・ジャック・マーのこと)は一歩一歩私をダブルイレブンから追い出そうとしてるわ!ルールが年々複雑になったせいで、今年は4商品しか予約できなかったし…。」
G「【今ダブル11 PK参加中、いいねを押して協力してください!】T-mallのurl」
編集A「もうかんべんしてぇぇぇぇぇ!」
今年も続くダブルイレブン狂想曲。果たして今年がどのようなドラマが生まれるのか、次回のレポートをお楽しみに!