【インバウンドニュースまとめ】日本のソフトパワーに注目の集まった先週、インバウンドにどう活かすがが今後のカギに
先週の報道によれば、旅行大手のHISが訪日外国人客向けに微量の採血でがんや生活習慣病などを調べられるサービスを提供することを決定したそうです。また同社は将来的には本格的な検診を組み込んだ医療ツアーの提供も検討しているようです。中国でも日本の医療は注目を集めているようですが、今回のHISの動きはメディカルツーリズムの普及を加速させるのでしょうか?
参考:
訪日客向けに3日で血液検査 HIS、8000円から(日本経済新聞電子版)
医療の他にも、先週は「日本のコンテンツ」が注目を集めたようです。さっそく先週のニュースを振り返っていきましょう。
くまモンのカフェ、いまだ行列が絶えず
日本を代表するゆるキャラの1つであるくまモン。上海に今年1月にオープンした「KUMA cafe(くまカフェ)」の行列もいまだ途切れず、また中国の人気ブロガーが熊本県庁を訪れくまモンと対面したことがニュースになっており、その人気はいまだ健在のようです。
また先週上海で開かれた中国動画配信大手「ビリビリ動画」のファン向けイベントやコンサートには、アニメソングを歌う日本のアーティストも複数出演して大いに盛り上がったとのこと。歌手だけでなく、上戸彩さんの人気が中国で高まっているとのニュースもあり、日本のコンテンツは引き続き中国で注目を集める一要素となりそうなことがうかがえます。
今後、日本のコンテンツ人気を支点とした訪日中国人の誘致が進んでいくのでしょうか? 続く展開が楽しみです。
参考:
くまモンのカフェ 熊本の魅力アピール 中国・上海(日本経済新聞電子版)
中国人気ブロガー、くまモンと対面=熊本PRに一役(出典:時事ドットコム)
日本超えた中国アニメ市場 コスプレ、オタ芸にも熱
「新浪微博」が生み出す新スタイルの中国エンタメとは? ~「会いに行けるアイドル」でインバウンド需要を喚起せよ!~(出典:中国トレンドExpress)
出演料は日本の10倍! 上戸彩が中国で大ブレイク(出典:@niftyニュース)
越境EC市場の拡大加速、それに伴う交通整理の動きも
先週は、越境EC市場のさらなる拡大を期待させるニュースがいくつか見られました。
アリババが中国ECで使える販促システムを開発、日本企業向けに提供を開始すると報道されましたが、このツールによりデータを活用した効率的なマーケティングの実現が期待されます。
また中国国内では、ネット消費をささえる宅配業界に対し、「宅配条例」の法制化が検討されているそうで、法の施行後には中国EC市場に安定した拡大がもたらされると見られています。
参考:
中国アリババ、日本企業に販促用データ分析ツール(出典:日本経済新聞電子版)
ネット消費とともに急拡大、中国の宅配が法制化へ(出典:日本経済新聞電子版)
快進撃のJDドットコム、中国ネット3強交代か(出典:ウォールストリートジャーナル日本版)
越境ECシリーズ(2)この二年の変遷を映し出すデータをどこよりも早くチェック!「中国公式統計による2017年上半期ECレポート」(出典:中国トレンドExpress)