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【インバウンドニュースまとめ】「聖地巡礼」の訪日旅行を予感させる作品が来月上映

先週のニュースまとめ記事で、成田空港第2ターミナルに期間限定で盆栽ショップがオープンするというニュースをお伝えしましたが、先週も盆栽に関する情報が続いています。香川県では、「ボンクラ」をいうガールズユニットを結成し、盆栽のPR活動に注力しているそうです。

しかしながら、盆栽は輸出入が厳しく制限されていることから、香川県ではJETRO・JA・生産農家などと協力し輸出における障壁を取り除くべく努力を続けているとのこと。取り組みから、香川県の本気が伝わってきます。今後の盆栽ブームの広まりに注目したいところです。

参考:うどん県・香川、今度は「盆栽県」で世界進出始動…ガールズユニット「ボンクラ」結成(出典:ビジネスジャーナル)

では先週のニュースを見ていきましょう。

訪日旅行への追い風、日本のソフトパワー

先週は、日本のソフトパワーに関するニュースがいくつか見られました。

「銀魂」が9月1日に中国全土で公開されるこのことで、公開館数は8,000施設、上映スクリーン数は1万2,000スクリーン超を予定しており、邦画実写作品としては史上最大規模となるそうです。

また、初音ミクに中国語で歌を歌わせることができる音声合成ソフトが中国で発売されることになり、記者発表が行われました。会場にはファンが集まり、注目度の高さがうかがえます。

アニメ・漫画作品である「銀魂」は、中国トレンドExpressが調査した「日本での聖地巡礼クチコミランキング」に6位でランクインしていました。同調査からは日本のソフトパワーがインバウンドにも活用できるということがわかります。まさに先週、官民連携組織の「アニメツーリズム協会」によりアニメ聖地88カ所が認定されたところです。中国国内での映画公開やボーカロイドのローカル版の発売といった動きは、訪日旅行市場への追い風となるのではないでしょうか?

参考:
【聖地に集う中国人】2017年版 前編 ~1位はもちろん岐阜県舞台のあの映画!「聖地」ブランド継続の要を書き込みから~(出典:中国トレンドExpres)
アニメ聖地88カ所を認定=「君の名は。」の飛騨など-訪日客呼び込み町おこし(出典:時事ドットコムニュース)
「銀魂」中国で公開決定!上映館数は8000超え、空知英秋のイラストも到着(出典:映画ナタリー)
初音ミク 中国語版発売でファン100人超(出典:NHK NEWS WEB)
『A3!』中国版の配信サービスに向けて「bilibili」とライセンス契約!事前登録はすでに2万7千人突破!(出典:にじめん)

インバウンド市場、注目を浴びた「モノ」「コト」は?

日々需要を取り込み生み出される、インバウンド旅行客へ向けた新しい「モノ」「コト」の商品。今週の注目の「モノ」は粉末状の醤油やみそです。複数のメーカーから、工夫を凝らした商品が発売されています。粉末状にすることで持ち帰る際の利便性もアップし、多くの観光客の手に取ってもらえそうです。またインバウンドとは視点がずれますが、訪日外国人だけでなく、日本からの海外旅行の際にも持参したり日常で活用したりと利用者が広がっていきそうですね。

「コト」では、地方での医療観光ツアーや、ホテルでのナイトイベントといった取り組みが報じられています。訪日観光客の平均滞在日数は英国の13.2日が首位で中国は9.2日。滞在中の時間はあますところなく日本を堪能しつくしてほしいところですね。

訪日外国人の需要に合わせてタイミングを逃さずサービスや商品を提供することはもちろん、その存在を知らせるためのプロモーションを効果的に仕掛けていきたいところです。

参考:
伝統調味料味な変身 工夫練り、肉用わさび ヒットにかけ、粉末しょうゆ(出典:毎日新聞)
岡山県北部で医療観光ツアー がんセンター活用、美作県民局が企画(出典:産経ニュース)
豪大手旅行会社、京都に直営拠点開設 文化体験で訪日客強化(出典:京都新聞)
夜の観光促し補助金 大阪府、訪日客向け舞台など(出典:日本経済新聞電子版)
大阪の訪日客 夜まで遊んで JTB西 ナイトクラブのパス発売(出典:日本経済新聞電子版)
観光資源に 岐阜県支援 訪日客向け字幕公演(出典:毎日新聞)
東京都、外国人向け多摩・島しょ地域ツアーに助成金、「縁結びツアー」への助成金も(出典:トラベルボイス)
縁側カフェ、お座敷遊び、ナイトプール…トーキョーの夜、ホテルで SNS映えや訪日外国人照準(出典:産経ニュース)
インバウンド統計リポート(出典:日本経済新聞)