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【訪日中国人】日本に行ったら綺麗な海に潜りたい!ー「○○したい」ランキングから

トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。その中から「行った」、「食べた」、「〇〇したい」などインバウンドに関連したランキングをピックアップし、注目のキーワードを分析します。

今回は2018年7月18日〜7月24日の「○○したい」ランキングから、夏真っ盛りの今注目のアクティビティについて分析します。

まずランキングトップ10はこちら。

2018年7月18日〜7月24日の「○○したい」ランキング


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今週のInbound Word:「スキューバダイビングをしたい」

今回注目するのは、○○したいランキングでジワジワと上昇している「スキューバダイビングをしたい」です。ランキングからは、2017年の夏ごろから火が付き、日本での夏のアクティビティとして定着しているようです。

様々な体験型旅行を楽しむようになった中国人観光客ですが、特に沖縄への旅行の際にスキューバダイビングをしたいと考える人が増えています。

きっかけは沖縄旅行

沖縄へ旅行する中国人観光客は右肩上がりで増え続けています。

以前はフェリーに乗って、買い物ツアーとちょっとしたビーチ遊びをする程度のものでしたが、リピーターが増えることで旅行内容も一変。より「体験」を求めて、中国からの旅行者がやってくるようになりました。

沖縄の海の美しさは世界中の旅行者を魅了していますが、中国広しといえどもこれほどの美しさにはなかなかお目にかかることができません。シュノーケリングやマリンシャットなど、海で楽しむアクティビティは様々ですが、中でもダイビングはジワリジワリと人気になってきています。

本格派ダイビングは富裕層の娯楽に

日本では映画「彼女が水着に着替えたら」や「海猿」などから何度もブームになったスキューバダイビングですが、中国ではSNS上にアップされる旅先の体験記が口コミで広まり、沖縄などビーチリゾートへの旅行の際に体験する人が増え、広まっていったようです。

とはいえ、まだまだライセンス取得をするまでのダイバーは限られており、ほとんどの人が楽しむのがいわゆる「ダイビング体験」です。

そもそもスキューバダイビングは、ウェットスーツやダイビングスポットまでのボート代などなど、お金がかかります。道具をレンタルして一回きりの体験ダイビングは気楽にできますが、本格的にスキューバダイビングを楽しもうと思う場合は、それなりの資金が必要になることから、そちらは富裕層を中心とした娯楽として密かなブームとなりつつあるようです。

中国人対応のダイビングショップ

PADIなどのスキューバダイビングのライセンス発行元でも、ウェブサイト上に沖縄の紹介やダイビングの魅力などを中国語と美しい写真で発信しています。

また、中国人旅行者のスキューバダイビングをしてみたいというリクエストに応えるかのように、2017年には中国大連でダイビングショップを営む会社が沖縄県内に進出し、中国人旅行者向けに商品の販売を始めました。

スキューバダイビングは海に潜るため、事前にきちんと理解しておかなければならないルールがいくつもあります。

そのため、「言葉が通じない」ということを理由にダイビングを断られることもあったようですが、こうした中国の企業が進出することで、中国からの観光客も日本にいながら中国語でダイビングサービスを受けられるようになりました。

そして、中国人観光客のダイビング体験の増加により、その情報をSNSにアップされる件数も増え、新たなファンを生んでいます。

美しい海と、日常では体験できない海中遊泳は、まだまだスキューバダイビングが浸透していない中国では自慢にもなります。沖縄旅行人気が続くのに比例して、美しい海とスキューバダイビングを楽しむ中国人観光客はまだまだ増えそうな勢いです。