【訪日中国人】インバウンドのさらなる発展をもたらす?訪日客は「日本で結婚式がしたい!」―「○○したい」ランキングから

トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。その中から「行った」、「食べた」、「〇〇したい」などインバウンドに関連したランキングをピックアップし、注目のキーワードを分析します。

今回は2018年9月5日〜9月11日「〇〇したい」ランキングから、人生の一大イベントを日本で行いたい!というニーズについて分析してみたと思います。

まずランキングトップ10はこちら。

2018年9月5日〜9月11日「○○したい」ランキング


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今週の注目Word:「結婚式を挙げたい」

今回注目するのは、「〇〇したい」ランキングに必ず入っている「結婚式を挙げたい」です。


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順位  
51 結婚式を挙げたい
52 火山を見たい
53 セスナ機で遊覧したい
54 人間ドックに入りたい
55 そば打ちをしたい
56 渓流下りをしたい
57 スカイダイビングしたい
58 藍染をしたい
59 座禅をしたい
60 日本でサイクリングをしたい

観光目的で訪日する中国人観光客が大多数を占めていますが、旅行の目的が体験型に移行する中で、日本で結婚式を挙げたいというインバウンド婚がジワジワと増えてきているようです。

バブリーなハデ婚が人気!中国の挙式スタイル

中国での挙式スタイル、日本は結婚式と披露宴が分かれている場合が一般的ですが、中国では結婚式と披露宴が一体となっているケースがほとんどです。日本のように生活に宗教色がほとんどないため「儀式としての結婚式」が存在していないのです。

開催される場所はホテルやレストランが一般的で、日本のような専用の結婚式場は、ほとんど見かけません。

ただ挙式には莫大な費用が惜しみなく投下されます。ゴンドラやシャンパンタワーで式を盛り上げたり、クルーザーを貸切にしたりと、雰囲気としては日本バブル時代の「ハデ婚」に近いものをイメージすれば近いかと思います。

近年はより個性的な結婚式を行う傾向も現れており、日本式のチャペルが大都市に登場するなど(日本資本のチャペルも)、他とは異なる式へのニーズが広がっているようです。

また日本と異なる点はウェディングフォトです。

結婚式前には煌びやかな衣装を身にまとい、がっちりとメイクをしたカップルたちがスタジオや街中へ、プロのカメラマンたちと繰り出しての撮影が行われます。

ロココ調から中国の皇帝皇后風など、豪華な衣装で着飾り、ちょっと恥ずかしくなってしまうような大げさなポーズと、「変身写真」さながら。

その費用は日本円で5~6万円クラスのモノから、なんと数十万円に達する豪華バージョンまで様々です(衣装の種類やアルバムの装丁、選べる写真の枚数などによって変わります)。

これらは同じく豪華なアルバムにしたりポスターを作ったりし、大切な記念とするためのようです。

リゾート婚が中国でもブームに

挙式をしない日本人カップルが半数を占めていると言われている昨今ですが、沖縄や軽井沢など日本のリゾート地で結婚式を挙げる外国人観光客が増えています。

 

また、訪日の際に式は挙げなくても、前述のような記念のウェディングフォトを撮る中国人観光客も多くいます。プレ新婚旅行を兼ねて結婚写真を撮ることがブームになっていることも影響しているようです。

彼らは結婚写真に惜しみなくお金を使うので、撮影地に選ばれたリゾート地などではかなりの経済効果をもたらしているようで、日本では沖縄県などが率先してこうした中国からのウェディングフォトの受け入れを行っていたこともありました。

リゾート婚が人気になっている背景には、日本のブライダル企業や結婚式場が、中国の旅行代理店やブライダル企業へ提案し、それらが受け入れられていることが大きいようです。中には式場利用の約20%近くがインバウンド婚というケースも増えています。

利用者の多くは日本で式のみを行い、現地で披露パーティーを行うケースがほとんどです。身近な親族を招き、1日は結婚式に時間をあて、残りの日程は観光やショッピングに費やすスケジュールが人気となっています。

実際、日本で結婚式を挙げたカップルたちは、結婚式以上に日本ならではのきめ細やかな心遣いが織り込まれていることに感動し、「中国に帰ったら友達に勧めたい」と、その素晴らしさを同世代のカップルに口コミで伝えることで、こちらからアプローチせずとも、友人オススメのリゾート婚を体験するカップルが次から次へと訪れてさらなる広がりを見せるのです。

 

またSNSで式の感動を素敵な写真と一緒に伝えることも、これから結婚を控えるカップルたちに少なからず影響を及ぼしているようです。

さらに「日本式の結婚式」、なかでも日本特有の「神前式」を期待する中国のカップルもいるようで、都内の神社によっては英語対応可能な巫女さんが在籍しているというケースも見受けられます。

神前式を選ぶ理由としては「厳かな伝統的な雰囲気」という声もあるものの、実際は先のウェディングフォトの延長で、新婦の文金高島田&白無垢、新婦の紋付羽織袴のいでたちが、コスプレ感覚で楽しめるという点にあるようで、あまり宗教観は関係ないようです。

中国訪日客によるインバウンド婚がもたらすもの

前述したように、中国では海外ウェディングを希望するカップルが増えています。

仮に結婚式が目的でなくても、たとえば沖縄の場合、綺麗な海と空があり、観光地としても魅力的でかつ、教会やおしゃれな結婚式場が多い事も、結婚式を挙げたがる中国人の増加に影響を与えています。

 

インバウンド婚は日本人客と違って平日の利用も見込める上に、日本では敬遠されがちな仏滅などの日取りも関係ないために施設の稼働を高めることができるなど、メリットが多くあります。

今後は沖縄などのリゾート地以外の東京や大阪、金沢などでも外国人対応の、いわゆるインバウンド婚対応の式場が増えてくることでその需要も比例していくことが見込まれ、インバウンド婚は今後、さらなる経済効果をもたらしてくれることが想定されます。

さらに中国の人たちにとって日本で結婚式を挙げる事が一種のステータスになっていることが、「日本で結婚式を挙げたい」と思う中国人カップルの増加に拍車をかけているのではないでしょうか。

ただ「結婚式」へのコダワリは日本以上。またその細かな習慣も日本とはやはり違いが多いため、トラブルになりやすい一面もあります。

そうしたリスクを避けるためにも、しっかりと中国の習慣やニーズを収集、分析しておくことが肝要です。

より詳しい中国情報はこちら
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