【訪日中国人】狙いはプロジェクトマッピング! キラキラ綺麗なライトアップもSNSで!―「◯◯したい」ランキングから
トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。その中から「行った」、「食べた」、「〇〇したい」などインバウンドに関連したランキングをピックアップし、注目のキーワードを分析します。
今回は12月5日〜12月11日「◯◯したい」ランキングから、訪日観光客の目と心を奪う観光ニーズを紹介してみたいと思います。
まずランキングトップ10はこちら。
今週の中国人気訪日クチコミ:「ライトアップ(夜景)を見たい」
今回注目するのは、中国でも人気の「ライトアップ(夜景)を見たい」です。
中国国内でもイベント時には大々的にライトアップが施され、人気を博しています。訪日の際にも機会があればライトアップを見たいと考える中国人観光客は多いようです。日本のライトアップにはどんな魅了があるのでしょうか。
中国でもライトアップは盛りだくさん
近年、大掛かりなライトアップイベントが中国国内でも盛んに行われています。
ただ建物を照らす従来のスタイルではなく、LEDライトを多用してビルの壁に映像を映し出すプロジェクトマッピングや、ドローンを使った演出など多彩な技術を用いて楽しませてくれます。
上海では外灘・浦東地区のライトアップが常時開催されています。ユニークな形をしたテレビ塔、東方明珠のライトアップは上海を象徴するランドスケープにもなっているので、世界中の人にもおなじみに。
また、北京では国慶節には万里の長城など市内11カ所で一斉にライトアップを開催。スケールも壮大で、地元民をはじめ、観光客で賑わいをみせます。
ここでもやっぱりSNS映えがポイント
ライトアップがここまで人気になるのには、SNSの影響が大きいようです。
いわゆる“インスタ映え”ですが、WechatやWeaiboには、ライトアップの投稿が絶えません。ほとんどのイベントが無料で楽しめることも後押しして、気軽に出かけることが人気のコンテンツになっているようです。
ライトアップ会場に着くなり、次から次へとみんなが一斉に投稿しているので、傍目には同じような写真が並んでいますが、最近はプロジェクトマッピングなどを動画で投稿することが人気にもなっています。
ここでも人とは違う、映える写真や動画を投稿することに時間を費やしているので、人気に陰りができることはまだまだ想定されることはないでしょう。
日本の観光地でのライトアップ
特別なイベントでない場合でも、夜になるとライトアップされている日本の観光スポットが随所に見受けられます。
中国のように大胆でスケールの大きいものは多くありませんが、きらびやかで繊細な日本のライトアップは、中国人観光客の心に響くようです。
特に人気になっているのは、世界三大夜景の一つに数えられる函館や、スカイツリーや東京タワーから見た都会の夜景。
関東三大イルミネーションの「あしかがフラワーパーク」や「江ノ島湘南の宝石」、「さがみ湖イルミリオン」など、ちょっと足を伸ばせば様々なライトアップを楽しめます。
また川崎の工場夜景や浅草、京都などの神社仏閣のライトアップなど、様々な表情の夜景を常に楽しみことができます。
技術の進歩で、ライトアップも様々な形で展開されています。訪日の際に昼には体験できない、夜ならではの素敵な体験が、訪れたスポットで存分に楽しめることが魅力になっているのではないでしょうか。