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【訪日中国人】 日韓「お花見誘致」バトル開始か? 今年もやって来る、お花見ニーズ

昨年、メディアを賑わせたのが中国人観光客による「爆花見」。お花見シーズンに中国人観光客が訪れる様子は、昨年「爆花見」などと言われてメディアで紹介されました。

ただ、それは今に始まったものではなく、中国消費者は日本の桜に非常に強い興味とあこがれを抱いています。今回から連載で2019年「お花見インバウンド」を考えていきましょう。今回はその基礎編。中国消費者のお花見人気のポイントについて振り返ります。


訪日シーズンのトップは夏休み、春節、そして…

中国からの訪日観光客は増加の一途。経済成長の減退などがささやかれておりますが、依然として日本への観光熱は冷めやらぬ様子。その人数の推移をJNTOによる月ごとの統計データから見てみましょう。

毎年1月および2月がいわゆる「春節インバウンド」、そして一番高くなっている7~8月が「夏休みインバウンド」。そして10月の「国慶節インバウンド」が目に入りますが、それと同レベルで人数が多くなっているのが4月。「お花見インバウンド」なのです。

【グラフ】訪日中国人観光客の月ごとの人数推移

出所:日本政府観光局(JNTO)の訪日観光客統計を基に中国トレンドExpressで作成

 

実は中国国内にも桜の名所というのは存在しています。

例えば武漢大学(山ひとつまるごとキャンパス!)には日本から送られた桜並木が存在しますし、上海からほど近い無錫市でも太湖沿いに桜スポットが存在しており、桜の季節には多くの国内旅行客でにぎわいます。

 

それでも日本に来るのは、「日本の桜が本物でしょ」という印象が強いから。なので「日本に行くなら本場の桜を見てみたい…」と思うようです。

ついに韓国も参戦!お花見インバウンド誘致合戦

さて、Weiboを開けばすでに早々とお花見情報がアップされています。

Weiboの「印象_日本」公式アカウントでは2019年のお花見お勧めスポットが整理されていますが、東京の桜の名所である目黒川、新宿御苑などに交じって、北区王子の飛鳥山も紹介されています。

同地は江戸時代から桜の名所とされているスポットで、東京都民にはおなじみですが、こういった場所まで中国の観光客はやってきている模様です。

また別の記事では東京や大阪だけではなく、四国や東北といったエリアの名所もピックアップしており、桜目当ての移動が非常に広範囲まで広がっていることが考えられます。

 

そんな今年のお花見商戦、なかなか容易ならざる事態が発生しています。

それは強力なライバル「韓国」の参戦です。

すでにWeibo上では、日本の桜スポットと同様に「韓国お勧めお花見スポット」が紹介されており、多くの消費者の書き込みがなされています。

韓国では昨今、中韓関係の冷え込みなどの影響を受けてか中国からの観光客が減少しており、そのテコ入れもかねて中国のお花見インバウンド誘致を展開しています。

実はこれまでも桜をテーマにしたインバウンド誘致を行ってきた韓国ですが、今年は特に力を注いでいるような印象を受けます。

日本同様に地域ごとの桜の開花予測を公開、ソウルや済州島、大邱、水原など各地の名所を紹介。KOL(っぽい)女性が観光地を案内。伝統文化としての桜ではなく、若者向けのロマンチックスポットとしてのイメージを前面に押し出しています。

 

そもそも「韓流」のスタートとなったのも、中国のかつての若者たち。こうした以前のファンや現在の若者向けに発信によって、観光誘致を有利に進めようとしている様子。

日本ではどうしても「伝統」に偏りがちですが、そうしたロマンチックやファッショナブルスポットとしてのお花見誘致も効果的かもしれません。

桜グッズの爆買いも。お目当てはスタバ!

中国観光客が楽しみにしているのは「お花見」だけではありません。もう一つの楽しみ、「桜グッズ」の爆買いも展開されそうな雰囲気です。

日本では毎年お花見シーズンになると、多種多様な桜グッズ、桜スイーツが店頭に並びます。そのいずれも「カワイイ、きれいなデザイン」で、なおかつ中国消費者の心を強くくすぐる「限定品」。

中でも人気なのはスターバックス・ジャパンの桜グッズです。

すでに多くのソーシャルバイヤーと思しきユーザーがWeibo上に商品案内をアップ。それに対しても「カワイイ、ほしい」などの書き込みが見られます。

すでに中国でも盛り上がってきている2019年の「お花見」ニーズ。どのような物語が展開されるのかが気になるところ。

それを分析するために、次回以降、中国のお花見訪日ニーズを、クチコミデータを基に見ていこうと思います。