【訪日中国人】「中国SNS映えする甘いもの」に目がない訪日女子!~「行った」ランキングから
トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。その中から「行った」、「食べた」、「〇〇したい」などインバウンドに関連したランキングをピックアップし、注目のキーワードを分析します。
今回は2018年9月19日〜9月25日「行った」ランキングから、世界中で人気を集める有名化粧品ブランドの名を冠したスイーツスポット人気について分析してみたいと思います。
まずランキングトップ10はこちら。
今週の中国人気訪日クチコミ:「資生堂パーラー」
今回注目するのは、観光名所が行ったランキングのほとんどを占める中に必ず入っている食べ処の「資生堂パーラー」です。
中国人観光客が銀座に行った際には、必ずと言っていいほど足を運ぶのが「資生堂パーラー」。
特に中国女子には大人気で、我先にと注文した商品の写真を撮りまくり、はしゃいでいる様子があちらこちらで見受けられます。
中国でも「資生堂」は化粧品だけじゃない
すでに言わずもがななことながら、中国で資生堂の知名度はかなり高いのです。それはもちろん化粧品会社としてで、お土産に資生堂の商品を買っていくと中国人女子たちは大喜びします。
中国でも資生堂の商品は売られていますが、「日本で買ってきた」という付加価値がつくからです。
その資生堂が銀座に本店を構える資生堂パーラーも、現在中国人観光客に大人気になっています。
元々、資生堂パーラーは1902年、資生堂発祥の地である銀座8丁目の資生堂薬局(現東京銀座資生堂ビル)の一角に、ソーダ水の販売やアイスクリームの製造・販売を行う「ソーダファウンテン」として誕生。1928年からは西洋料理のレストランとして開業し、現在に至ります。
日本では西洋料理の草分け的存在として、また銀座のシンボルとして、日本人のみならず外国人にも人気の高いレストランとなっています。メニューも本格フレンチから、ケーキ、お土産やお持たせにもぴったりな洋菓子類まで豊富なメニューが揃っています。
中国女子は「WeChatにアップしてから」のアフタヌーンティー
中国人観光客の旅行スタイルが、体験型へ移行してからかなり経ちますが、いわゆる「SNS映えを狙ったスポット」を巡るツアーも引き続き人気となっています。
そのせいもあり、最近の中国人旅行者の、今まで以上にカメラや携帯電話のカメラを使ってパシャパシャしている姿が目に付くようになりました。
そんな背景をもって訪れる訪日中国人、資生堂パーラーを訪れた際には、主にスイーツを注文することが多いようです。
特に人気なのは、パフェ。
グループで訪れることが多いので、いろんな種類のパフェを注文し、写真に収めてからいただきます。SNS上には、「彩りが綺麗なだけではなく、安心安全、食べても美味しい!」といったコメントが多く見られます。
また、中国女子の人気を独り占めしているのがアフタヌーンティー(下午茶)。これは中国、特に北京や上海など首都圏の中国女子たちの間で、アフタヌーンティーが流行っていることが影響している様子。
大皿料理を取り分けるのが基本の中華料理に慣れていると、色々な種類のケーキを食べられるのは新鮮な体験なのです。そんな中国人女子たちは資生堂パーラー3階にあるサロンで、クチコミサイト「大衆点評」でも絶賛されたケーキセットを頬張るのです。
ただ、食べる前に入念に撮影を済ませてから。そして次々とWeChatやWeiboにアップしていきます。
また、中国で食べるよりも価格にお手頃感があることや、優雅な雰囲気、ここだけの限定などなど、メニュー以外の多くの要素が中国人観光客たちの気持ちを惹きつけているのかもしれません。
ちなみに資生堂パーラーでは2017年8月より、電子決済サービスのアリペイ(支付宝)を導入。電子決済に慣れ親しんでいる中国人観光客がさらに利用しやすいようなおもてなしも用意しています。
化粧品ブランドとしても、SNS映えするおしゃれスポットとしても、資生堂人気はまだまだ続きそうです。