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【中国人観光客人気】居酒屋メニューが人気

先週のインバウンドニュースから気になるトピックスを紹介します。

まずは無印良品のデザインするMUJI HOTELの中国での展開についての報道です。株式会社良品計画は、来年3月、北京にMUJI HOTEL BEIJINGをオープンすることを決定しました。このホテルは無印良品のコンセプトの下につくられ、客室や共用部の一部に無印良品の家具やアメニティグッズを取り入れ、滞在しながら無印良品のライフスタイルが楽しめるものです。

日本では、銀座にて2019年春の開業を予定しているそうです。日本よりも早く開業される中国のMUJI HOTEL。中国での無印良品ブランドの人気の高まりを反映しているかのようです。

それもそのはず、無印良品のグッズは中国人に大人気となっており、「日本で買いたい」ランキング上位の常連です。

ランキング結果では文房具や化粧品が人気のようですが、クチコミを覗いてみると、生活に関わる商品が豊富とあってついつい他のものまで購入してしまう方も多いようです。また、上海と成都にあるCafé&meal MUJIも人気のようで、今後無印ファンはますます中国全土に広がっていきそうです。

参考:
MUJI HOTEL BEIJINGを中国・北京にオープン(出典:PR TIMES)
【週次ランキング解説】2017年10月4日~10月10日 日本で「買いたい」ランキング

「食」楽しんで!ハード面整備と情報発信が前進

「日本で食べたいランキング」を見てみると、焼き鳥や串カツ、から揚げ、刺身、日本酒やビールなど、いわゆる「居酒屋メニュー」が多く見られます。居酒屋は日本独特の雰囲気を味わえるとあって、訪日中国人の人気スポットとなっているようです。

先週は、その人気をさらに加速させるようなトピックスが報じられていました。

まず、日本ユニシスが開発した飲食店に設置できる「外国人接客端末」を取り上げたコラムがありました。この端末を用いれば外国語での注文が可能になるだけでなく、店のこだわり、日本の食文化、日本文化としての「食べ方」などを伝えることができます。来店した外国人はこれまでよりスムースに食事を楽しむことができ、結果として客単価のアップが期待できる商品のようです。

またぐるなびが同社では初めてとなるアニメの製作委員会に参加するとのニュースもありました。アニメ作品は居酒屋を題材としたものだそうで、さすが目の付け所が違うなと、感心した編集部でした。

参考:
週次ランキング解説】2017年9月20日~9月26日 日本で「食べた」ランキング
飲食店を救う「外国人接客端末」のスゴイ中身(出典:東洋経済ONLINE)
初!ぐるなび×アニメーション 日本の伝統文化を世界に発信~「異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~」とのコラボレーション決定!(出典:PR TIMES)

追いかける北海道、沖縄の背中、訪日外国人「東北」誘致の加速

日本政策投資銀行が実施したアンケート調査「東北のインバウンド意向調査」によると、東北の認知度はアジアで12.6%となり、50%を超えた北海道や沖縄に比べて低い結果となりました。また、再訪希望者の割合も他地域を下回っているそうです。

その状況を受けてか、東北では訪日外国人の誘致に向けて動きが活発化してきています。

一般社団法人宮城インバウンドDMO(宮城県丸森町)は、KADOKAWA、パソナと連携し、第1弾として宮城県内の酒蔵を活用した「酒蔵ツーリズム」を来春から始めると発表しています。

同法人はさらに、交流民泊と日本酒をテーマにイベントを開催、同会場では交流民泊の魅力が存分に語られたようです。また地ビールの開発・販売も進んでいます。東北ではおいしいお酒や食事とともに美しい景色を楽しめる環境の整備が加速しそうです。

参考:
アジア訪日外国人の東北の認知度、12%(出典:日本経済新聞電子版)
宮城インバウンドDMO、外国人誘致で2社と連携(出典:日本経済新聞電子版)
旅先で人生変わるかも?宮城県南地域で体験する“交流民泊”の魅力(出典:ニコニコニュース)
地ビールで外国人誘客を「侍ビール」開発 宮城県南に飲みに来て(出典:河北新報)