【特集】いくらで食べる？乗る？遊ぶ？　中国の物価（３）～ECサイトから値段をチェック！日用品編～

2017.06.14

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中国の物価について特集する６月前半特集、本編では化粧品、お菓子編に続いて日用品編をご紹介します。訪日中国人の人気商品である日用品に着目し、4つのアイテムについて、メーカーの国籍別の価格や販売量の違いを比較できるよう、各国メーカーの商品をピックアップしてまとめました。（参照：天猫商城、6月6日確認）

※本文中の価格については、1人民元＝16.5円で換算。小数点以下を四捨五入して記載しています。

1 ハンドソープと生理用品　～日本製品は高級品
- 1.1 ハンドソープ
- 1.2 生理用品
2 子供向けは需要大？　オーラルケア用品
- 2.1 歯ブラシ
- 2.2 歯磨き粉
3 まとめ

ハンドソープと生理用品　～日本製品は高級品

ハンドソープ

まずはハンドソープについて、低価格の商品から見ていきましょう。中国でメジャーな「藍月亮」は163円と非常に廉価で、販売量は月に3.2万個と人気のようです。

イギリスブランドのDettleは容量が多く詰め替え付きで279円とリーズナブルで、販売量は1.1万個と藍月亮には及ばないもののその他の商品に比べ圧倒的に多いことがわかります。P&GのセーフガードはDettleと似たような値段です。

続くドイツのWalchは500円弱、日本のキレイキレイは600円超と、販売個数の多い商品と比べるとかなり高価格であることがわかります。前述のDettle、P&Gは現地ブランドに類似した価格で販売しているのとは対照的に、Walchとキレイキレイは高級なイメージとなっている可能性があります。

藍月亮　300g	9.9元（163円）
【イギリス】Dettol　500g＋詰め替え300g	16.9元（279円）
【アメリカ】P&G　セーフガード	17.9元（295円）
【ドイツ】Walch　300ml	29.9元（493円）
キレイキレイ泡　490ml	39.8元（657円）

生理用品

続いては最近トレンドViewerでも人気ぶりがうかがえる日本の女性用生理用品について見てみます。

ECで購入できる生理用品は、中国ブランド、外資ブランドともに日本ブランドよりも安いものが多く並び、売れ筋の商品ではブランドによる価格差はあまりないようにも見えます。1パックの場合で1枚当たりの金額は、外資の製品よりも中国の恒安集団の製品「七度空間」の方が単価が高いことがわかります。

七度空間　40枚入り（昼用）	32.99元（544円）　13.6円／枚
【日本】ソフィ　34枚入り	21.8元（360円）　10.5円／枚
ABCお得パック	36.5元（602円）　※1枚当たりの金額は不明。
【アメリカ】ウィスパー　16枚入り	10.9元（180円）　11.25円／枚

ちなみに、インバウンドで人気となっている「ロリエ　エフ」のシリーズのECモールでの販売数は、上の表の商品と比べるとかなり少ないようです。天猫商城での「ロリエ　エフ」直輸入商品の価格は34.9元（576円）で、1枚当たりは28.8円とかなり高額です。

子供向けは需要大？　オーラルケア用品

歯ブラシ

大容量の場合、日本の店頭で買うよりもかなり安くなるようです（1本あたり29円や53円など）。国内、国外ブランドによる価格差が大きく、廉価なものもあればそうでもないといった状況がわかります。

【アメリカ】Colgate　4本セット	12.9元（213円）　53円／本
興盛	12元（198円）

歯磨き粉

中国のものは14元（231円）ほど、日本やアメリカ、イタリアなど輸入品は40元程度（660円）～となっています。日本ブランドであるGUM、オーラツーはそれぞれ70元（1,155円）、108元（1,782円）とかなり高額です。訪日時に購入したいと考えるのも当然の心理ではないでしょうか。こういった高額商品は、ECでの販売数量は数百本と多くないようです。