【特集】いくらで食べる？乗る？遊ぶ？　中国の物価（４） ～中国版食べログをのぞいてみよう～

中国の物価を探る特集シリーズ、続いて「食べる」について、外食の価格を調査しました。

※本文中の価格については、1人民元＝16.5円で換算。数字の小さいものを除き、小数点以下を四捨五入して記載しています。

外食も大好き！　「大衆点評」には食べログ的サービスも

「大衆点評」は2003年よりサービスを開始したOtoOのウェブサービスで、レストランはじめマッサージ、カラオケ、結婚写真、美容、ホテル、親子向けメニューなど多岐にわたるサービスの情報を提供しています。

また「大衆点評」では、複数人で購入すると安くなるチケットが、各サービスにおいて取り扱われています。

「大衆点評」のレストランガイドはいわば中国版の食べログです。今回は「上海」の人気店とその予算感をご紹介します。

創作料理店「宴遭」のメニューは、豚のデザインの饅頭18元（297円）、辣子鶏49元（809円）、沙茶麺（スープに入った麺）23元（380円）、羊の炒め物69元（1,139円）など。おかずのようなメニューは取り分けられるサイズと考えられます。創作料理とのことですがメニューは中華料理と思われるものも並んでいます。

ドイツ料理店のメニューはスペアリブ148元（2,442円）、黒ビール一杯48元（792円）、チキンウィング52元（858円）ソーセージ盛り合わせ148元（2,442円）などです。

中国北方料理の人気店は、創作料理やドイツ料理よりも予算が安く、一人当たりの予算は東京でのレストランでのランチ一食程度といったところです。羊肉の串焼きが一本5元（82.5円）、麺料理26元（429円）、牛の骨付き肉43元(710円)となっています。

各店舗のクチコミからは、友人や家族と外食に訪れていることがわかります。また「調理の過程が全て見えて安心」というクチコミもあり、「食の安全」を重視する傾向がここからも見て取れました。

カフェ　～上海は東京と同じ価格！

引き続き「大衆点評」から、今度は「カフェ」の価格感を探ってみます。

一つ目のお店は、持ち帰りも可能な各種飲料が店内でも楽しめるスタイルの店舗です。
グレープフルーツジュースが19元（314円）、フェニックスティ23元（380円）、スーパーフルーツ春（果物とタピオカの入った飲料）25元（413円）、オレオの入ったドリンク「オレオルビー」は25元（413円）と、日本と大きく差のある価格設定ではないようです。

しかし、中国の観光地のソフトドリンクは日本のものより大きいカップであることも多く、またフルーツもふんだんに使っていることから、ものによっては日本で購入する飲料より割安感があることも予想されます。さらに、キャラメルプリンは9元（149円）ですので、例えば日本のコンビニで売っているプリンは中国人にとっては高く感じられるかもしれません。

二店目は、カウンターで注文し、店内で飲食するタイプの喫茶店（カフェ）です。
エスプレッソ20元（330円）、アメリカン24元（396円）、ラテ、カプチーノ28元（462円）、チョコレートドリンク32元（528円）と、日本の価格にかなり近いのではないかと思われます。

三店目はBMWの展示館に併設のカフェです。カフェラテ30元（495円）、チョコレートムース35元（578円）、骨付きビーフ165元（2,723円）、他に価格は掲載されていませんが、グリルサーモンやハム、ヘルシープレート、チーズケーキ、プレッツェル、アフタヌーンティセットがあります。

カフェも日本と同じく様々なタイプがあるようです。特に価格の高い店舗については「雰囲気が良い」というクチコミが多く投稿されており、もちろん味の良さもありますが、環境の良さが店舗選びにおいて重要なファクターになっていることがうかがえます。

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