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新元号発表! 中国での反応は? 気になってWeiboを覗いてみたら…。

2019年4月1日11:30過ぎ、日本で「平成」の次の元号が「令和」と発表されました。こうした改元、以前にもご紹介したように、中国でも興味の目をもって見つめられています。新元号発表直後、Weibo上での反応を見てみましょう。


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元号よりも、「通知先」に興味?

実はこの日本の改元、中国では発表の少し前からネット上がざわついていました。それは内容ではなく、新元号の通知に関するもの。

日本政府は「新たな元号を195か国に通知する」と発表していましたが、その中に「台湾」が含まれていなかったのです。

 

台湾はどちらかと言えば「親日」的な政権という印象がありましたが、今回の通知から漏れたことが大陸の消費者にとっては面白かったらしく、中国の正規メディアおよびそのWeibo上で非常に多くの書き込みが見られました。

日本にとっては大きな転換期ですが、その動きによって周辺諸国へ何らかの影響があるということを感じさせてくれます。

やっぱり出典は「漢籍」? 日中で考える文化の影響

今回は漢籍ではなく国書、すなわち日本古典から引用された件に関しても、すべてのメディアで言及されていましたが、そこに対する反感などは多くはないようです。

 

ただ、一部からは軽いツッコミも。

というのも、今回の元号の出展である『万葉集』にある「初春令月 気淑風和」という一文、それとよく似た一文が中国漢代の詩賦に見えるのです。

それは後漢の天文学者であり文学者でもあった張衡の『帰田賦』。ここに「仲春令月、時和気清」という表現があり、それを引きつつ「万葉集じゃなくてこっちなんじゃねぇの?」、「やっぱり漢籍じゃん」といったものです。

両者のつながりははっきりしていませんが、万葉集の最終編纂をしていた大伴家持をはじめとする当時の貴族たちにとって、文化的な先進国として見られていた中国の文化を受けるのはごく当たり前の事だったように思います。

万葉集の序文なども、当然のことながら漢文体で書かれており、こうした編纂・執筆の際に、漢籍を直接引用したり、また参考にして表現を考えたりといったことがあっても不思議ではありません。

 

いずれにせよ、こうした中国を源流とする文化が海外で続いていることには、中国の消費者も興味が絶えない様子。

新たな文化交流の起点になればと願うばかりです。