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訪日中国人数がピークになる7~8月 ~学生は夏休みと進級~

中国のイベントカレンダーシリーズ第三弾、今回は7~9月の祝日のご紹介です。
昨日から、中国各地では大学入試が行われています。本日は夏休みの時期の消費、インバウンド需要についてのヒント、そして初秋の節気について見ていきましょう!

【イベントカテゴリ】
◇ 節句 … 旧暦に即して日程が決定するため、毎年異なる日になります。
◆ 商業的イベント
△ 記念日など

参考:2018年の休暇カレンダー(留学社区) 中国語
参考:2017年祝日・記念日大全(天気網) 中国語


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訪日中国人数がピークになる7~8月

昨年一年のうち、訪日中国人外客数が最も多かった月をご存知ですか? 訪日中国人数第一位は7月で前年同期比26.8%増加の約73万人、二位は8月で前年同期比14.5%増の67万7000人の記録となっています。

中国の夏休みは一般的に7月初旬~8月末までです。日本と同じくこの時期はアニメーション映画が多く封切りされる時期でもあります。

卒業の記念に国内各地を旅する「卒業旅行」は、中国の大学生の間で広まっているそうです。大型連休が訪れるごとに、現地メディアが中国人の旅行ブームの拡大を報道していますが、夏休みを利用した学生の旅行もこれからますます市場を広げていくかもしれません。

新浪微博の書き込みをのぞいてみると、『三亜に来て、森林公園で遊んだよ、橋めっちゃ怖い!湖畔のロッジにも行きました。民宿よりいい感じ。夜は海を眺めながら一杯、これぞ卒業旅行~』というような書き込みがあり、仲良しの複数人で南の島を訪れ、自然豊かな土地で解放感に満たされている様子がうかがえました。

7月

△建党節
7月1日

共産党の設立記念日として1938年5月に制定されたが、この時すでに設立から17年が経過していました。2016年は共産党設立95周年であり、北京の人民大会堂で盛大に祝われた。

8月

△建軍節
8月1日

人民解放軍設立の記念日。

◇立秋
2017年8月7日

◇七夕
2017年8月28日(旧暦7月7日)

旧暦の7月7日。「七夕情人節」「中国情人節」(情人は恋人の意、情人節はバレンタインの意)とも呼ばれます。バレンタインデーと同じく男性から女性へ贈り物をする傾向もありますが、微博上の書き込みの様子からはバレンタインほどの盛り上がりは見られないようです。

9月

◇中元節
2017年9月5日(旧暦7月15日)

秋の収穫を感謝する日。お盆と同じく魂が返ってくる時期ととらえられ、その年亡くなった人に新しく墓を建てる習慣があります。また北方では「羊を送る」習慣があったとされています。

△教師節
9月10日

教員の地位向上を目指し、1985年に制定されました。教師への感謝を伝える日とされ、例えば花を贈るなど各地それぞれの形式でお祝いをしています。微博上での動画公開のような盛り上がりは見られませんが、メディアの報道など記念日として一定の認知を得ているといえそうです。

(9~10月)

中秋節
2017年10月4日(旧暦8月15日。2018年は9月24日。休暇は22日~24日)

2017年は10月1日からの国慶節の休暇と重なります。9月30日は土曜ですが出勤日となります。お月見と月餅を食べる習慣があります。

 

大型連休が不在の夏はイベント創出のねらい目

節句や記念日の続く1~6月と異なり、イベントカレンダー的には7月はとても静かだということがわかりました。訪日中国人数の増加はこのイベントが空白であることと関係しているのでしょうか? 訪日観光の盛り立てももちろんですが、中国国内での消費の盛り上がりという観点でもまだまだ切り込む余地がありそうです。

この時期の七夕や教師節は贈り物が登場する記念日なので、このイベントに合わせた仕掛けは、消費拡大に有効な一手ではないでしょうか。また6月以降は卒業式~新学期を迎える時期でもあります。この時期ならではの旅行、商品の需要がありそうです。

 

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