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2020年ダブルイレブン速報 中国最大商戦、スタートダッシュで昨年超え

今年もついに始まった。中国最大の小売イベントであるダブルイレブン(双十一 独身の日)である。

今年は新型コロナウイルス、さらには予約期の変更など外的環境、内的調整などを取り混ぜて、予測が難しい状況にはある。

さりとてスタートを切った以上は当然のごとく盛り上がりを迎えていく。

まずは今年最大のイベントにおけるスタートダッシュの模様を確認しておこう。


W11スタートダッシュ 3億人が深夜のライブに

10月21日午0時にスタートしたダブルイレブン事前予約。

2020年は例年とは異なり10月中に予約第一期、11月1日~3日までが支払い期。4日から10日までが予約第二期、11日が支払日となる。

 

こうした変化がどのような結果をもたらすのかは定かではないものの、21日の予約開始は例年を上回る人気が報じられている。

 

そのトップを切ったのが「李佳琦」と「薇婭」の2大カリスマKOLだ。

 

20日18:00から21日0時をまたいで午前2:00までの期間、Taobao Live上でのライブを開催。

その結果は李佳琦が6.9億元(約108億円)、薇婭が3.7億元(約58億円)の予約売上を達成。また両者のライブを夜通し見ていた閲覧者数も3.1億人と昨年を1億人ほど上回っていると報じられた。

また12のブランドが開始1時間で1億元を突破しており、スタート時における消費者の反応は上々と見える。

知瓜数据の統計によると11月21日午前0時から同日23:59までの時間で、6.67億人のライバーがライブコマースを展開、204.1万もの商品が取り扱われた。そのライブ閲覧者数は7億人を超えた。

もちろん2大カリスマKOLも、断続的にライブを開催しており、閲覧者数の増加に大きく貢献している。

 

その結果、もたらされたGMVにおいては、薇婭が53.2億元で首位に立ち、そのあとを李佳琦が38.7億元で追っている。

3位のKOL・雪梨_CherieのGMVが4.4億元であることを考えると、この2人がどれだけ群を抜いているか明らかになる。

いずれにせよ、アリババ系ではカリスマKOL2人によって華々しいスタートダッシュが切られ、「昨年を超える盛り上がり」であることが喧伝されている。

やはり無視できぬ? 「免税よりも…」

さて、今年の情報を見ながら、やや気になるキャッチコピーがT-Mallでなされていたので紹介しておきたい。

 

それは「免税店よりも安い!」というものである。

現在、世界的に国境を越えての移動が自粛ムードになっている。

中国消費者も海外旅行に行くことができず、海外ショッピングができない状況にある。そのため、ここの「免税店」とは離島免税の事を指すのでは?と予想される。

 

7月から免税上限が緩和され、島を上げて免税ビジネスを拡大させている海南島。

中国の離島免税政策という特別な法律によって運営され、空港の免税店のように諸税が免除されているために価格が安く、さらに巨大免税店での店頭価格も条件によっては50%OFFといったお得感が魅力となっている。


▼参考記事
新たな爆買いスポット誕生? 中国海南島が、今、燃えている Vol.1
新たな爆買いスポット誕生? 中国海南島が、今、燃えている Vol.2 ~理想のオールバウンド体制がここに~


今年の国慶節でも、8日間での離島免税売上げ10.4億元と大きな存在感を見せつけ、従来のEC、特に商戦時の価格に勝るとも劣らない競争力を示している。

小売業界でもトップを走るT-Mallでも、この離島免税の魅力は無視できぬ存在となっていることがうかがい知れる(1回海南島で離島免税購入した場合、帰宅後180日間は専用ECサイトで同条件での購入が可能)。

 

今後、中国のEC商戦もT-MallやJD.comなどのECプラットホームだけでなく、海南島離島免税店などの動きを見ながら展開される可能性がある。